季節のみやびを墨で 朱睦会かな書展

和歌山市の書家、名手朱舟さん(90)が主宰する「朱睦会」の第6回かな書展が22日、同市小松原通の県民文化会館、大、小、特設展示室で始まった。24日まで。

現在放送中の紫式部を主人公にしたNHK大河ドラマ「光る君へ」に登場するかな文字(小筆)。48人の会員が、色鮮やかな紙(料紙)を使って書いた、かな文字を中心とした作品170点が並ぶ。

四季の花をテーマにした24人の合同作品は、それぞれが花にまつわる和歌や俳句、好きな言葉を書いている。

春は「紅と真白とならび咲く花の牡丹も君を寿ぐが如し」と真っ赤な紙に書かれた名手朱舟さんの作品、夏は松倉映舟さんが書いた「泡一つ抱いてはなさぬ水中花」など、文字から季節を感じることができる。

また、中展示室では、同会長代行の松倉映舟さん(80)の傘寿記念かな書展も併催。

松倉さんは「書道は白黒のイメージがあるが、作品はカラフル。まず紙を選び、そこからイメージして書く言葉を決めている。平安時代のみやびな世界を楽しんでほしい」と呼びかけている。

午前9時半から午後5時(最終日は4時)まで。問い合わせは松倉さん(℡073・455・2391)。

合同作品を紹介する松倉さんと会員の皆さん

合同作品を紹介する松倉さんと会員の皆さん

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