女子学生の学び支援 医大の大井さんを表彰

女性の地位向上や青少年支援などに取り組む奉仕団体「国際ソロプチミスト(SI)和歌山紀ノ川」(山名洋子会長)は、目的を持って専門技術の習得や資格取得に励む女子学生を対象とする支援金を、県立医科大学保健看護学部2年生の大井千夏さん(20)に贈った。

国際ソロプチミストアメリカ日本中央リジョンが取り組む「リジョン夢を生きる賞」の一環。SI和歌山紀ノ川が推薦した大井さんは、リジョンには選ばれなかったが、クラブ賞として今回の支援金の贈呈が決まった。

以前から医療に関心を持っていたという大井さんは、兄が大病を患い、自宅を訪問する保健師をはじめ医療、看護の専門職に身近に接したことが大きなきっかけとなり、看護職を目指して県立医大に進学。大学院進学も視野に、小児医療、地域医療への貢献を目指して勉学に励んでいる。

和歌山市のホテルアバローム紀の国で贈呈式が行われ、大井さんと担任の狗巻見和同学部講師が出席。山名会長が大井さんに目録を手渡し、会場は会員たちの拍手に包まれた。

大井さんは支援金に感謝し、「しっかり勉強を深めて、自分自身が学んでこられたような環境を、なかなか手にすることができない人にも提供できるような人になっていきたい」と話し、山名会長は「大変な環境でも前を向き、明るく、一生懸命に勉強している姿が素晴らしい。少しでも彼女の力になれるよう応援したい」とエールを送った。

目録を手にする大井さん㊥と山名会長㊧、狗巻講師

目録を手にする大井さん㊥と山名会長㊧、狗巻講師

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