ひいなの湯など受賞 県「おもてなしの宿」

優れたおもてなし力のある宿泊施設をたたえる和歌山県の「『わかやま』おもてなしの宿アワード2023」の最優秀賞受賞施設が発表され、旅館部門で和歌山市加太の「加太淡嶋温泉大阪屋ひいなの湯」、ホテル部門で白浜町の「ブランシェット南紀白浜」が選ばれた。

同アワードは2016年度に始まり、6回目となる今回は、旅館部門に6施設、ホテル部門に3施設、小さなお宿部門に3施設の計12施設の応募があった。県から委託を受けた専門事業者の覆面調査員が宿泊し、接遇や料理、施設環境など総合的なおもてなし力を数値で審査した。

本紙エリアの「加太淡嶋温泉大阪屋ひいなの湯」は、料理の味や見た目、一品一品にマッチした上品な器選びなど演出効果が抜群と評価された。またスタッフによる笑顔の送迎、丁寧な料理説明、質問への適切な返答は「和旅館として最上級の接客サービス」と評価された。

「ブランシェット南紀白浜」は、きれいに整理整頓された清潔感のある部屋や、その場で調理、提供される料理は見た目も味も良いとされた。レストランスタッフはプロ意識の高い人材がそろい、丁寧な言葉遣いや上品な接客サービスが評価された。

小さなお宿部門は、受賞施設はなかった。

表彰式は22日に県庁で行われ、県商工観光労働部の小路哲生観光局長が、出席した2施設の代表者に記念プレートを贈呈。「この受賞を業界紙にアピールするなど、一緒に和歌山の観光を盛り立てていきたい」とあいさつした。

3度目の受賞となった加太淡嶋温泉大阪屋ひいなの湯の若女将、利光真希美さんは「和歌山の玄関口でもあるので、和歌山が初めてのお客さまにも、思い出に残る旅のお手伝いができれば。より良い和歌山の印象を与えられるようにこれからも努めます」と話した。

 

表彰を受けたひいなの湯の利光さん(前列中央)、ブランシェット南紀白浜の代表者(同右)ら

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