リッチモンド市から訪日団 西和中で交流

和歌山市と姉妹都市提携を結ぶカナダのリッチモンド市から30人の柔道訪日団が来和し、25日には西和中学校(和歌山市砂山南)を訪れた。同校の生徒会員は英語で、同団の学生は日本語で地元や学校生活を紹介。同校吹奏楽部の演奏に合わせて両国の学生が共に踊るなど、国境を越えた交流を深めた。

両市は昨年、提携50周年を迎えた。提携以降、同団と和歌山市の柔道訪問団は柔道などを通した親交の深化を目的に、互いに両市を訪問し合っている。柔道訪日団は1985年に初の来和。5年ぶり4回目となった今回は、リッチモンド市姉妹都市委員会元副会長のジム・コジマさん(86)やスティーブストン柔道クラブに通う9~15歳の学生12人らが訪れた。西和中からは、生徒会員16人、吹奏楽部員11人、柔道部員11人らが参加した。

訪日団は吹奏楽部の演奏に合わせて体育館に入場した。生徒会員は体育祭や授業、クラブ活動の様子などを動画や写真を交えたスライドとともに英語で紹介し、和歌山はミカンが名産であること、パンダがいることなどをクイズ形式で伝えた。

訪日団の学生2人は、リッチモンド市について日本語で話した。同市のスティーブストンは和歌山の人が多く定住したまちであることなどを紹介し、「いつかぜひカナダに来てください」と呼びかけた。

吹奏楽部はカナダ国歌やJ―POPメドレーなど計10曲を披露。演奏に合わせて両国の学生が即興で共に踊る場面もあり、体育館は笑顔に包まれた。

生徒会長の西馬佑起さん(14)は「言葉は分からずとも、握手したり踊ったりして心が通じ合った。カナダに行ってみたい」と笑顔。訪日団のフィン・ペントランドさん(9)は、「ミュージックが面白かった。和歌山が好き」と話した。

訪日団は市役所も訪問し、市内や田辺市の学生と柔道練習を行った。

 

吹奏楽部の演奏に合わせて共に踊る両国の学生

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