新年度スタート 各自治体で辞令交付式

2024年度が始まった1日、官公庁や多くの民間企業は新規採用者への辞令交付式や入社式を行い、各組織の未来を担う新しい人材が社会人のスタートを切った。真新しいスーツなどに身を包んだ新職員らは、緊張した表情を浮かべながらもさっそく研修などに臨み、新しい環境での活躍に向けて意気込んだ。

和歌山県庁は、新規採用職員164人(うち女性67人)の辞令交付式を県民文化会館で行った。事前の案内には「服装は自由(スーツの場合はノーネクタイ)」と記され、職員の多くはネクタイをせずにスーツで出席し、ジャケットを着用していない姿も見られた。

岸本周平知事は代表者に辞令を手渡した後、訓示で「県庁の仕事の目的は一人でも多くの県民を笑顔にすること」と述べ、そのためには挑戦することが大事だとし、「県庁では失敗しても構わない。挑戦せずに失敗しない方が評価が低くなる。失敗したら学べる。そうして人間は成長していく。たくさん失敗した人ほど県民の笑顔を増やせると思っている」と呼びかけた。

県民生活課に配属される一般行政職の木坊子裕葉さん(22)は「私たちの使命は、県全体を見つめ、県民の声を拝聴し、県民に寄り添いながら、一人ひとりの暮らしを支えること。県職員としての自覚を持ち、自らの頭で考え、率先して行動に移すことで、県民の皆さんの幸せに貢献できるよう精いっぱい努力していく」と宣誓した。

代表で辞令を受けた海草振興局農地課の総合土木職、海江田智也さん(25)は「(辞令交付式を終え)新社会人として働いていくにあたって、心構えがきちんとできた。専門の土木系に関して、県庁のような大きな組織に所属して働くことで、より大きな成果が得られるのではないかと思っている」と話していた。

和歌山市役所では新規採用職員93人が採用発令式に臨み、尾花正啓市長から代表者が辞令を受け取り、服務の宣誓を行った。午後には、尾花市長が新規採用職員に対して講話し、市が目指す未来像などを語った。

岸本知事㊧から辞令を受け取る海江田さん

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