犯罪抑止に注力 県警山﨑本部長が離任会見
和歌山県警の山﨑洋平本部長(48)は3日、離任を前に和歌山市小松原通の県警本部で会見を開いた。1年7カ月間の任期について「コロナ禍が明け社会活動が戻りつつある中、増加傾向にあった犯罪や事故をいかにして食い止めるかに力を入れた」と振り返った。
昨年4月に和歌山市雑賀崎の漁港で岸田文雄首相が選挙の応援演説に訪れた際、爆発物が投げ込まれた事件については、前年に奈良県で発生した安倍晋三元首相への銃撃事件を踏まえて警護体制の強化を図っていた中での発生だったとし、「県警では引き続き情勢の変化などを踏まえて、警護に万全を喫してほしい」と述べた。
その他、交通事故や特殊詐欺の防止に向けたPR活動などを挙げ、「これらはゴールがあるものではない。私の離任後も取り組みを続けることが重要」と話した。
近年では、特殊詐欺などの県境や国境を跨いだ事件が増えているとし、「県警として和歌山だけでなく視野を広く持ってダイナミックに活動してほしい」と期待。和歌山での思い出については、「海の青い色が非常に美しい。場所や時間によってさまざまな色を見せるのが印象深い」と振り返った。
山﨑氏は4日付で内閣官房内閣参事官に異動となった。
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