きちんと収支報告を 派閥裏金事件で知事

自民党の派閥裏金事件を受け、岸本周平和歌山県知事は11日の定例記者会見で見解を問われ、「政治資金収支報告書をきちんと書くことが一番大事で、それをしなかったということであれば、ぜひ直していただきたい」と述べた。

岸本知事は衆院議員時代の経験から、お金がかかるのは公費負担がある選挙時よりも日常の政治活動だとし、事務所の家賃や光熱費、秘書の雇用、政策を訴えるチラシなどの作成費などが数千万円単位で必要になると説明。「それは全て政治資金収支報告書に書いているし、領収書も全部添付しているので、胸を張ってどうぞ見てくださいという思いがある」と振り返った。

重要なのは、法律にのっとって政治資金をオープンにし、有権者がチェックできるようにすることだと指摘し、収支報告書のデジタル化など、「より透明度を上げるということについて私は賛成したい」と話した。

今回の事件で県選出国会議員は、安倍派の参院トップだった世耕弘成前参院幹事長(61)が離党勧告処分を受け、離党。二階派トップだった二階俊博元幹事長(85)は、重い処分を求める意見もあったが、「自らの政治責任を明らかにする」として次期衆院選の不出馬を表明し、処分が見送られた。

 

定例記者会見で話す岸本知事

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧