あいおいニッセイ 小林支店長が来社

あいおいニッセイ同和損害保険㈱和歌山支店の小林宏一支店長と地域戦略室の西尾敬室長は22日、和歌山市福町の㈱和歌山新報社を訪れ、津村周社長に、自動車事故の未然の防止につながる自社の保険の取り組みを紹介した。

同社が展開に力を入れる自動車保険では、車内に取り付けた「タグ」が、振動などを検知し、路面状態や運転手の速度超過や急ブレーキといった運転データを計測し集計する。そのデータを基に、安全な走行に応じて保険料が安くなったり、全国から集められたデータで、危険性の高い場所を運転手に通知したりするという仕組み。

運転手の安全意識が向上すると同時に、二酸化炭素(CO2)削減にも貢献。このタグを活用する保険加入者のエコドライブで削減できたCO2は昨年11月の1カ月で2万2477㌔。農林水産省林野庁によると、約2554本の杉の木が吸収する量という。

また全国から集めたデータを市町村に提供し、インフラの整備などに活用。近畿圏では昨年、同社と兵庫県三田市が連携し、救急車の搬送患者に負担を少なくする救急搬送のための実証実験を行った。ことし2月、能登半島地震の被災地の道路復旧を支援するため、路面状況把握システムを石川県などに無償提供しており、小林支店長は「和歌山でもニーズがあれば、ぜひ協力したい」と話す。

今後の展望として小林支店長は、「保険料をお支払いするという保険会社の務めとそれ以上に、未然に事故を防ぐことが重要。自動車保険の他、火災保険なども未然に防止できるような仕組みを考えていきたい。外部と提携して、さまざまな社会問題の解決を提案し、私たちの保険を選んでもらえるような会社づくりに努めたい」と話した。

 

自社の取り組みを話す小林支店長