ウクライナ色の花壇 ろうさい病院で植え替え

ウクライナ国旗の青と黄色をイメージした和歌山ろうさい病院(和歌山市木ノ本)内の「平和祈念花壇」で15日、紀北農芸高校(かつらぎ町)施設園芸科の生徒らが、南條輝志男病院長、病院職員と共に夏の花への植え替え作業を行った。

同花壇は、ロシアによる侵略が始まった2022年、南條病院長の発案でウクライナへの応援と平和への願いを込めて整備。きれいに咲いた花を維持するのは難しいため、花の栽培に詳しい同科に協力を依頼し、春と秋に植え替えている。

この日は同科草花コースの2年生5人が、雑草を抜き、肥料を与え花壇を整備。学校で1月に種を植えて栽培してきた黄色のマリーゴールドと、ふんわりとした小さな花が集まって咲く青のアゲラタムを植えた。

完成した花壇を見て野村陸斗さん(16)は「すごくきれいで疲れが吹き飛んだ」、木村呼暖(こはる)さん(16)は「病院に来る人に花壇を見て元気になってもらいたい」と笑顔。長谷忠志校長は「花を植え育てるだけでなく、平和への願いを込めたメッセージを発信する担い手になれる良い機会になっている」と話した。

南條病院長は、命を守る医療従事者の一人として「長引く悲惨な戦争に心が痛む」とし、「花には人の心をなごませる不思議な力がある。職員や患者は、この花壇を見て安らいでいる」と生徒に感謝。「ここが平和を祈り、その尊さに気付く場所になってほしい」と願っていた。

この日植えた花は9月ごろまで楽しめ、10月以降にパンジーなどに植え替えられる予定。

 

植え替えを終えた花壇の前で紀北農芸高校の生徒と南條病院長(後列右)ら