天ぷら油を燃料に利用 県が回収事業へ

和歌山県は、家庭用の使用済み天ぷら油を回収し、CO2削減効果の高い燃料などに利活用する仕組みの構築を目指し、7月1日から和歌山、海南、有田の3市で行う回収の実証事業に協力するモニターを募集している。

石油元売り最大手のENEOS(エネオス)㈱が、旧和歌山製油所(有田市)で持続可能な航空燃料(SAF)の製造事業の実施を目指していることを受けての取り組み。

回収するのは植物性食用油(消費期限切れを含む)に限る。モニターは3000人を目標とし、廃油の量や回収頻度などのデータを取り、県内家庭からSAFの原料がどの程度供給できるのか、持続的に可能なのかなどを検証する。

回収拠点は3市のスーパー、廃品回収事業所、市役所、県庁など35カ所に設置。モニター登録した人には6月21日以降、各拠点で回収専用ボトルを配布し、7月1日から廃油の持参を受け付ける。

実証期間は2026年3月末まで。回収拠点は追加する場合がある。今回の実証事業で回収した廃油はバイオディーゼルに精製し、収集・運搬車や、大阪・関西万博の建設工事建機の燃料などに活用する予定。

事業の詳細は県成長産業推進課ホームページに掲載。モニター登録はウェブフォームから。

廃油の収集・運搬などは植田油脂㈱(大阪府大東市)が行い、6月11日に県庁で県と同社は連携協定を締結する。

岸本周平知事は5日の定例記者会見で「今まで何気に捨てていた天ぷら油が航空機の燃料になる、そういう社会を目指しているということを一人でも多くの人に知ってもらい、モニターに参加してもらいたい」と県民に呼びかけた。

県民にモニター参加を呼びかける岸本知事

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