WAKAYAMA NEWS HARBOR
和歌山さんぽみちプロジェクト

優れた食感「摘果の白だし漬け」

前号では、産地ならではの風物詩である、かわいらしい見た目が特徴の「摘果メロン」を取り上げた。成熟したメロン特有の網目は無く、ウリ科の果実であることを納得させられるフォルムであるが、切って中身を見てみると、メロンそのもの。キュウリのように浅漬けにして食べる摘果メロン。その調理方法と味わいを紹介したい。
用意するのは、摘果メロン2玉につき、塩を小さじ2分の1、白だしを小さじ1、砂糖を小さじ1だけ。摘果メロンをよく水洗いし、上下を切り落とす。皮はそのまま残し、8から10等分にカットする。
次に、切り分けた果実をボウルなどに入れ、塩を軽くもんでなじませ、30分程度置く。やがて水分が染み出してくるので、それを捨て、ジッパー付きの保存袋に入れる。続いて、白だしと砂糖を加え、袋の上からもみ込む。その後、冷蔵庫で半日程度漬け込めば出来上がり。
食してみるとメロンから連想される甘さは無く、柔らかい食感も無い。むしろ、コリコリとした食感で、浅漬けのキュウリに近い。しかし、キュウリのような野菜らしい香りがするわけでは無いが、なぜか箸が進んでしまう。唐辛子を輪切りにしたものと一緒に漬け込むことでピリ辛の味わいにアレンジすると、これもまたおいしい。
筆者が使用した摘果メロンは全長10㌢程度とやや大きめであったが、果皮は薄く、中の種も小さく柔らかかったため、とくに処理することなく食することができた。果皮が硬いと感じられる方はピーラーでむくなど工夫されたい。
とてもシンプルでありながら、食欲が進む不思議な食べ物。果物屋に並ぶ高級メロンとは思えないその味わいを、ぜひ試してみては。(次田尚弘/和歌山市)