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和歌山さんぽみちプロジェクト

真田氏発祥の地「長野県上田市」

前号では、歴史ある果物を未来へ伝える、見る美しさを追求された「みすゞあられ」を取り上げた。これらの菓子が販売される上田市は、真田幸村に縁のある土地。今週は上田市を紹介したい。
上田市は長野県の東部(東信地方)に位置し、長野市、松本市に次ぐ3番目の都市で人口は約15万人。2006年に旧上田市、真田町、丸子町、武石村が合併してできた。県庁所在地である長野市からは約40㌔離れている。
市を流れる千曲川右岸の旧市街には真田氏が築いた上田城を中心とした城下町が広がる。市街地の北にある旧真田町には真田郷と呼ばれる真田氏発祥の地がある。
上田駅には北陸新幹線が停車。東京駅から約200㌔ありながら約1時間30分でつながり、軽井沢駅まで約20分の距離。都市部からのアクセスに優れ、主要な観光地にも程近く、住みよい街である。
市街地には真田氏発祥の地であることを感じさせられる「六文銭」のデザインであふれている。市の玄関口である上田駅には駅舎に六文銭をかたどったデザインの照明があしらわれ、真田の郷であることを感じさせる。夜になると六文銭の中心にある四角の裏側に配置された電球が灯され、丸い六文銭になるという仕掛け。
和歌山県の紀北地方、とくに九度山ではなじみ深い六文銭が、至る所で見られ、おのずと親近感が湧いてくる上田市。魅力を紹介していきたい。
(次田尚弘/上田市)