統計局移転の実証実験 和歌山で初研修会
全都道府県の統計担当課の職員が一堂に会する「個人企業経済調査・統計データ利活用研修会」が24日、和歌山市美園町の県JAビルで開かれた。毎年1回、東京で開いているものだが、県内移転を検討している総務省統計局、統計センターの実証実験として東京以外で初開催。同局は今後、全国から参加した約70人にアンケート調査を行い、東京開催との利便性の違いなどを評価する。
毎年、異動後の時期に合わせて新人職員らを対象に開いている研修会。ことしは追手門学院大学経済学部の櫻庭千尋教授を講師に統計業務について学んだ他、調査事務や結果の利活用などについて研修した。
閉会後、統計局の井上卓(たかし)総務課長は「県の皆さんにも準備に力を割いていただき、つつがなく運営できた」。県の横山達伸企画総務課長は「和歌山市は関西空港から40分、新大阪駅からも1時間少しと、さほど遠くないと感じていただけたのでは」と話した。
実証実験は今後、高いセキュリティーを確保した「オンサイト施設」を模擬的に設置し、統計ミクロデータ(調査票データ)の擬似的な提供を行う利活用実験を7月4~8日、近畿圏の統計データ利活用の展望などをテーマにしたシンポジウムを7日、ともに和歌山市の県民文化会館で実施し、8月末までに移転の可否について結論を出す方針。
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