2011年05月23日

00.社会

天皇、皇后両陛下来県 田辺市で植樹祭

豊かな森づくりを目指す 「第62回全国植樹祭」 が22日、 田辺市の新庄総合公園で天皇皇后両陛下をお迎えして開かれ、 記念式典には約3800人が参加。 豊かな森林の次世代への継承と、 緑化運動のさらなる発展を宣言した。 県内での開催は、 昭和52年に那智勝浦町で開かれた第28回以来34年ぶり2回目。

大会テーマは 「緑の神話 今 そして未来へ 紀州木の国から」。

式典では上富田町出身の歌手・坂本冬美さんが君が代を歌い、 参加者全員で東日本大震災の犠牲者に黙とうをささげた。 仁坂吉伸知事が 「私たちはかけがえのないふるさとの木や森を守り、 次の世代により良い姿で引き継いでいかなければならない。 紀州木の国から、 緑化運動の輪が広がっていくことを切望する」 とあいさつ。 天皇陛下がウバメガシ、 皇后さまがヤマザクラなどの苗木を3種類ずつ植え、 コウヤマキやクマノミズキなどの種を2種類ずつまかれた。 両陛下は苗木に丁寧に土をかぶせ、 介添えした地元小学生たちに 「ウバメガシが大きく育つといいですね」 「この木を見守ってくださいね」 などと笑顔で声を掛けられた。

そのほか県緑化功労者などの表彰や、 県内の小学生など約1万人が育ててきた竹ポット苗の披露もあった。

木の国の神話を表現した舞で式典を盛り上げた、紀美野町真国宮のりら創造芸術高等専修学校の伊東美鈴さん(17)は 「大きな舞台で発表でき、いい経験になった。 私たちの学校の周りにあるようなきれいな緑の自然がずっと残ってほしいし、守っていきたい」と話していた。





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