ＡＰＥＣ（アジア太平洋経済閣僚会議）が６月１日からベトナムのホーチミンで開催された。 私は、 この会議に政府代表として出席するため、 出発の日は、 夕刻の官邸で開かれた経済財政諮問会議に出席の後、 21時羽田発、 関空経由、 バンコクで乗り継ぎ、 ここからはチャーター機でホーチミンに入るという超強行日程で、 ９時開会の５分前到着という厳しい旅であった。 それでも関空に到着すると、 関空の村山社長、 平野副社長、 関空用地造成会社の古土井専務等が出迎えてくれていた。 思いがけないことではありましたが、 先週にパリのＯＥＣＤ閣僚会議から０泊３日で帰国、 国会審議を経て、 今度は１泊４日の強行日程に、 少しでも激励してやろうという気持ちで、 お茶でもご一緒にということで、 経済産業省北村通商局長を交えて、 関空でやって頂いている国際版の一村一品の展示販売等、 話に花が咲いた。 ＷＴＯの会議では、 １日１ドル以下で生活している貧困な民が世界に11億人存在していることが明らかになっている。 「人間の顔」 をしたＷＴＯであってほしいという悲痛な叫びもある。 従って大分県ではじまった一村一品の運動は、 県や地域のリーダーたちの奮起により、 大きな成果を挙げている。 タイの国では、 日本から学んだとして、 タイ版の一村一品運動が盛んである。 この勢いをアフリカに、 発展途上国に点火しようという計画である。 経済産業省では、 ジェトロの全面協力を頂き、 経済産業省でも展示会を行い、 ジェトロでもやりました。 そして関空をはじめ、 伊丹、 神戸、 中部、 羽田、 成田と主要空港に展示販売コーナーを設けて、 発展途上国の皆さんの奮起と創意の一助になればと考え懸命に取り組んでもらっている。 いま、 国際会議においては、 日本の有言実行の実践に高い評価と、 発展途上国の閣僚や大使からも感謝の言葉が寄せられている。 関西空港の売り上げも伸びており、 遠くアフリカの彼方に想いを馳せるチャンスでもあり、 私としては多くの皆さんのお立ち寄りを期待している。
　村山社長の熱弁は、 「19年10月予定の２期滑走路の供用開始を早期に繰り上げる」 ことを語ってくれた。 うれしいことにエア・ポート・オブ・ザ・イヤー２００６で、 チャンギー、 香港、 ミュンヘンに次いで世界第４位に選ばれ、 世界でトイレの最もきれいな空港に選ばれたとのことであった。 しかも、 平成17年度の営業収益１０４６億円、 経常利益92億円と増収増益を達成された。 関係者のご努力に賞賛と感謝の言葉を贈りたい。 そこで、 私は、 その場から、 国交省の幹部へ電話を入れて、 早期供用開始に力を入れてくれるようにと申し入れた。 ベトナムから帰国と同時に、 岩崎航空局長が訪ねてくれて 「早期完成に向けて全力を挙げている」、 「６月11日に北側大臣より供用開始日を発表させて頂く」、 「それには、 ８月25日開幕の世界陸上大阪大会、 ９月15日の第９回世界華商大会に間に合わせたい」、 「従って、 19年８月２日供用開始の予定で進めたい」。 関西にとってはうれしいニュースである。 めざせ！　ワールド・ベスト・エアポート。 関係者のさらなる奮起を期待している。