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f_ss_nikai.jpg 二階 俊博
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2007年01月30日

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幼保一元で子育てサポート 「認定こども園」制度がスタート
5_5.gif ■2007西博義

 昨年10月から、 「認定こども園」 制度が施行された。
 幼児教育・保育の場としては、 幼稚園と保育所がある。
 今までは、 親が働いていなければ保育所に入れないとか、 幼稚園では夕方まで子どもを預かってくれないとか、 それぞれの施設が必ずしも利用者のニーズに対応できていないため、 多くの方から改善を求められていた。
 また、 小さな自治体では、 少子化にともない幼稚園・保育所別々ではいずれの施設も、 育ちに大切な子ども集団を形成するには小規模で、 運営も非効率だという問題が指摘されていた。
 さらに少子化・核家族化の進行により、 育児に対する不安を持つ専業主婦への子育て支援も大きな課題となっていた。
 そこで、 昨年の通常国会においてこれらの課題を乗り越えるため、 「認定こども園」 制度を創設する法案が政府より提出され、 私も積極的に推進すべきという立場で審議に加わった。
 この制度は、 就学前の子どもの教育・保育を一体として捉え、 ゼロ歳から小学校入学前までのすべての子どもを対象に幼児教育・保育を提供するものである。 また、 その地域の子育て家庭を対象に、 子育て相談の場を提供する。
 こうした機能を持った施設を 『認定こども園』 として都道府県が認定することになったのである。
 さて、 1月19日、 私のふるさと広川町に幼稚園と保育所の一元化をめざした 「町立広川なかよしこども園」 が設置されることになり、 その完成式に招かれて出席した。 老朽化した保育所が移転され、 幼稚園の隣に新築された。
 私の子ども2人は、 家から遠かったため、 幼稚園に1年通っただけだが、 その当時から勤務されていた先生が園長さんに就任されていて親しく声をかけていただいた。
 当時の子どもたちのこともよく覚えておられ、 卒園した後のことまで知っていたのには驚いた。
 子どもたち1人ひとりによく目配りをされていた様子が目に浮かぶようで、 すばらしい先生方に教えていただいて、 子どもたちは幸せである。
 新築された保育所は幼稚園と廊下で結ばれ、 一体的に運営されて 「こども園」 となる。
 建て物は鉄筋コンクリート造り2階建てであるが、 建て物の中は、 紀州材がふんだんに使われ、 落ち着いた、 温かい雰囲気をかもし出している。
 ゼロ歳・1歳児の保育室も広く、 調乳室、 沐浴室も配置され、 至る所に細やかな気配りがなされていた。
 今後、 『認定こども園』 として申請するかを議論したうえで、 4月から新たに幼保一元化施設として出発するとのお話である。
 園長さんとのお話で印象的だったのは、 子育ての喜びや苦労を味わう機会を失うことのないようにしなければならないという点であった。
 こうした経験こそが、 親として成長を促す重要なステップとなるからである。
 共働きで子どもを保育所に預けている家庭でも、 短い時間でしっかり子供と関わっている家庭もある一方で、 子育てが楽というだけで、 保育所に安易に頼ってしまう家庭もある。 この場合、 果たして子どもの成長にとってどうなのかと心配されていた。
 子どもにとってどんな選択がいいのか、 大切な時期だけに、 親の判断は重い。


(2007西博義)
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