わかやま新報は、和歌山市を中心とする和歌山県北部唯一の日刊新聞です。
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f_ss_tsuruho.jpg 鶴保 庸介
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2007年08月14日

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県内の医師不足と新直轄道路 厚生労働委員長として問題に全力で
5_5.gif ■2007鶴保庸介

 選挙が終わりました。
 県内の選挙では私が選挙対策本部長を務めた自民党候補者に多くのご支援をいただきました。 改めて感謝を申し上げたいと思います。 ただ、 全国的な選挙の結果はご存知のとおりで、 史上初の野党議長が参議院で誕生するなど、 参議院の景色は大きく変わりました。 私も本会議場ではなんと真後ろに議長が座っているではありませんか。 いつの間にか私は後ろから2番目の列に座ることになっているのです。 皮肉な出世です。 厚生労働委員会も野党が過半数を保持しているため、 委員長から向かって右側が与党席から野党席になってしまいました。 また、 委員会そのものも野党の皆さんには大変な人気だそうで、 定員の約3倍の希望者が殺到しているそうです。 「花形委員会」 です。 そしてこのことから類推すると、 委員長のポストも来る臨時国会では野党が希望する公算が大きくなっています。 そのため、 残り少ない厚生労働委員長としての期間を県内外の問題に早急に取り組んでいかなければならないと思っています。
 そのうちのひとつに県内の医師不足問題がありました。 ご存知のとおり、 県内の医師数は決して全国平均から見て少なくはないのですが、 その7割近くが和歌山市内に偏在しており、 典型的な医療過疎を招いています。 また、 地域医療を支える拠点病院の勤務医の数は臨床研修医制度などのおかげで年々減り続け、 このままでは医療の崩壊を招きかねない状態なのです。
 そこでその原因である臨床研修医制度の見直しと、 地域医療を支える医師の育成を、 とこの稿でも申し上げてまいりました。 (委員長就任のころの稿だったと思います)すでに新聞等で報道のとおり、 この2つは確実に是正されつつあります。 前者については研修医が都会の大病院に集合する事態は認めざるを得ないにしても、 そこから地方への医師派遣を積極的に行っているかどうかで、 これらのマグネットホスピタルに対する補助金を勘案することにしました。 後者については、 人口比率、 または医療費率から計算すると全国の医師は決して少なくない現状で、 「地域医療を支える」 医師だけを増やすことには財務省、 官邸までもがかなり抵抗していました。 しかし、 特別枠として医大入学者定員の増加(現在のところ約20名)を認めさせることになったのです。 これには県立医大や仁坂知事の全面的なバックアップがあったことを忘れてはなりません。 また、 勤務医の待遇改善策や医療過疎で悩む地域に対する緊急医師派遣制度も創設されます。
来年度からということですが、 これらが実現すれば、 社会保険庁問題で苦労の連続であった委員長職でしたが、 県民への約束は一部果たせたと思っています。
 もうひとつの報告は分野が違いますが、 新直轄道路建設です。 県内の新直轄道路建設にはこれまで地方交付税として建設費の約7%の補助がなされていましたが、 これは実は総務省の 「さじ加減」 でありました。 もちろんその裏側には複雑な計算式があり、 それなりに根拠はあるのですが、 都道府県ごとにこの補助率にかなりばらつきがあること、および、これらの「役所の複雑な計算式」なるものは往々にして現場の実態と遊離しているものであることなどから、かねてよりこの比率を上げるべく水面下で努力をしてきたのです。結果、和歌山県は他の「ある県」とともに地方負担ゼロ。これにより県は年間十数億、10年間で100億以上のお金が「浮く」ことになってくれるはずです。
 いずれにせよ、 地方にとって、 今しばらくは冬の時代かも知れません。 必ずわれわれの時代が来ることを信じて、 いや来させてみせる。 そういう気概をもってこれからも努力していきたいと思います。


(2007鶴保庸介)
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