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2008年09月09日

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議会制民主主義崩壊を危惧 新党「改革クラブ」を結党
5_5.gif ■2008大江康弘

 この原稿を書いている最中、 大きなニュースが飛び込んできた。
  「福田首相辞任」。 大きな驚きと 「やっぱり」 という思いが交錯、 わずか一年足らずで政権を離れるという決断は重く受け止めるべきであろう。
  「やっぱり」 と思った背景は、 今回申し上げる私たちがなぜ今この時期に 「新党結成」 かにつながっていると思うからである。
 小沢民主になって、 とりわけ昨年の7月以降まともな議論ができなかったことが福田首相にとっては無念ではなかったのか、 すべて政局にからめ、 いたずらに時間を浪費、 国民にとっては 「何をやっているのか!」 との怒りの矛先は当然権力側に向いてくる。
 国民のために政策をやりたくても、 やらせてもらえないいら立ち、 腹立ちは充分想像に難くない。
 我々も 「これはおかしい」、 本来の国会とりわけ参議院の在り方は違うのではないか、 こんなことを続けていては二院制、 特に参議院の存在感が無くなってしまう。 そんなことにでもなれば日本の議会制民主主義の崩壊に向かうのではないか!
野党第一党代表の、 一人の権力者のせいでとの強い思いが以下の行動となった。
 平成20年8月29日、 我々は新しい歩みを始めた。 新党改革クラブのスタートである。
 思えば、 昨年の参議院選挙において民主党に多くの議席を与え躍進、 まさに 「ねじれ国会」 の始まりだった。
 その 「ねじれ」 が生む弊害はその後の臨時国会から徐々に表面化、 そして10月の小沢代表の大連立騒動 (これが一番、 党への背信行為ではなかったのか!)。 この頃から民主党の参議院の国会運営が、 対決型、 政局一点張りに移行し、 その方向はますますひどくなるばかりで、 ついに軌道修正されることはなかった。 私がかつて06年、 07年の2年間の 「国会対策委員長代理」 を務めていた時の、 「より現実的に、 より効果的に、 前向きに」 との方針はすべて否定され、 その後司令塔は衆議院に移ってしまった。
 15年前に大きな政変の後、 誕生したのが 「小選挙区制度」 であり、 その導入の大義名分は 「健全なる二大政党制の確立」。 米国や英国のように政権をキャッチボールさせようという主旨であったと思うが、 その間、 無所属を含めると6つの政党が誕生。 なぜ、 二大政党制に収斂されていかないのか。
 私はもともと 「小選挙区制度」 は反対であった。 「党のトップの性格や手法によって独裁化する可能性があり、 党内に恐怖政治を敷き自由に物が言えなくなり、 すべての決定が不透明で偏ってしまう恐れがある」 からである。
 どこかの政党に似ていませんか?
 与・野党の垣根を越えて合意できる法案でも、 すべて反対してしまう。 せっかくの議席が前向きに、 建設的な方向に生かされない。 民主党の実態は憲法が定めた二院制におけるそれぞれの役割、 とりわけ参議院を 「良識の府」 として位置付け政党政治といえども、 互いの政党の主張や理念を横に置いて、 衆議院のチェックや修正を行うなという本来の姿であろうか? 否である。
 だから我々は結党の第一の精神に、 議員一人ひとりの見識や常識をしっかりと生かした政治決断が自らの責任によってやれるようにと、 大きな足かせになっている 「党議拘束」 をはずした。 まさに、 議員個人の真価が国民に問われるのである。
 与党の行き過ぎや横暴を議論の場でしっかりとチェックし、 改めさせるべきが使命の民主党が権力がほしいばかりに大切な法案のたびに政局にし、 国会を混乱させ、 何も生み出せないさまは参議院の崩壊であり、 今や無用論さえも言われる原因を作っていることは情けない限りである。
 我々はこのような状態が先の通常国会に続いて、 臨時国会も繰り返されることは今の経済状況悪化の物価高で国民が極めて苦しい、 厳しい生活を強いられている現状を考えた時、 それは許されるべきでないとの思いで、 少しでも正していく、 変えていくことが与えられた 「使命」 ととらえ、 「隗 (かい) より始めよ」 4人がしっかりと団結し、 この目的のために生命をかけて頑張っていこうと決意をした次第である。
 いろんなご批判は当然覚悟であるが、 このイバラの道をしっかりと歩いていきたいと思っている。


(2008大江康弘)
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