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2009年10月07日

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党員票に大きな意味 総裁選善戦の河野太郎氏
5_5.gif ■2009世耕弘成

 私は、 今回の総裁選で河野太郎衆議院議員を候補として擁立することに奔走した。 総選挙での敗北の真の原因である自民党の古き体質を一掃して、 聖域なき党改革を断行できる人物は河野太郎氏しかいないと考えたからである。 自民党を生まれ変わらせるためには派閥の影響力の排除や公認候補の差し替え、 党職員のリストラなどなど、 相当荒っぽい仕事を断行しなければならない。 河野太郎氏のような強烈な突破力を持った総裁を誕生させる必要がある。 もちろん擁立にあたっては河野氏本人と膝詰めで個別の政策について議論し、 「良質な保守」 を目指すということを柱に据え、 党改革、 参院選対策以外の個別の政策については党内の議論に耳を傾けるということも確認した。

 総裁選挙に出馬するためには 「20名の推薦人」 を集めることが条件となっている。 総選挙大敗の結果、 議員数が199名とほぼ半減した中で20名の推薦人を集めることは至難の業であった。 また各議員に有形無形の圧力がかかったし、 複数の若手議員が名乗りを上げたこともただでさえ困難であった推薦人集めを一層難しくした。 しかし若手数名で議員一人一人を訪ねて説得した結果、 何とか20名の推薦人を集めることに成功した。

 告示後の選挙運動も難行苦行であった。 派閥や団体の応援がないことに加えて、 河野太郎陣営には参加してくれる議員は推薦人プラスアルファ程度なので、 47都道府県の党員に対する働きかけも十分出来ない。 また党本部の選管が選挙期間中に3候補そろっての街頭立会演説会を和歌山市はじめ全国11ブロックでセットしたため、 河野太郎候補本人がほとんどそちらに拘束されてしまい、 陣営独自の活動が十分にできなかった。 それでも合間を縫って東京は有楽町、 新宿、 池袋、 大阪は難波でゲリラ街頭演説を行い、 埼玉県の狭山茶農家との懇談と畑の視察も行ったりするなど、 候補者を体力の限界まで酷使して選挙戦を戦った。

 街頭演説での河野候補への反応は非常によかった。 予告や動員を一切していないのに、 数百人規模の聴衆が集まってくれた。 また3候補そろっての街頭演説でも河野太郎候補の演説が一番パワフルで説得力があったとの反応が多かった。 しかし計算外だったのは野党の党首選挙であるためマスコミが大きく取り上げることが少なかったということである。 自民党総裁選のニュースはいつも天気予報の後に回されることが多かった。 河野太郎候補のパワーがメディアを通じて流れることが少なく、 国民的な支持に広げることはできなかった。 それでも直前のテレビ局の世論調査では河野40%、 谷垣30%となっていた。

 28日の投開票で和歌山では4票の党員票のうち3票が河野議員に回るというありがたい結果となったが、 全体的には谷垣300票 (党員180、 議員120) に対して河野144票 (党員109、 議員35) という敗北に終わった。 しかし派閥や団体の応援がないのに、 党員票の3分の1を確保できたということには大きな意味がある。 新執行部はこの109票の党員の声をしっかりと受け止めてほしいと思う。


(2009世耕弘成)
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