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2010年08月24日

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政治は「理屈」じゃない みんなが心一つに国を変えていく
5_5.gif ■2010玉置公良

 昨日、 こんなことがありました。

 ぼくのことをずっと応援してくれているおいやんの話です。 そのおいやんも旧社会保険庁のずさんな事務のせいで、 本来払ってもらえるはずの年金の一部が未払いになっていました。 年金記録が訂正された結果、 増額されるはずなのに増額されていなかった分ですね。

 国の年金の未払いには、 5年間の時効期間が設けられています。 通常の事務の流れの中では、 本来払ってもらえるはずの年金に未払いがあっても5年以上経過した分については請求できないことになっています。 でも、 今回のケースは 「通常」 ではなく 「特別」 です。 国のミスで大勢の年金の一部が未払いになっていたのに、 このケースにまで5年間の時効を適用するのはおかしい。 だから、 今回のケースについては 「年金時効特例法」 という法律を設け、 特別に5年以上経過した未払い分についても請求ができるようにしました。

 そこで、 このおいやんも、 80歳近くになり、 古い記録を調べるのなんて面倒でかなわんのですが、 年金の一部がちゃんと支給されていなかったのが悔しくて、 がんばって1年近くガサゴソと昔の書類をひっくり返し、 請求に必要な書類をそろえました。

 さあ、 これで自分の人生もすっきりするそう思って厚生労働省から連絡が来るのを待っていたら、 直近の5年間の未払い分はいつまでに支払うが、 時効を超えた分についてはそれより支払いが遅れるという連絡が来ました。 なんでやおいやんはいろんな病気にかかり、 まわりの人はがんばって長生きしてほしいと思っていても、 内心では 「いつまでもつかわからん」 という不安な思いをかかえて生活しています。 そんな年寄りに、 ミスした国が 「ちょっと待って」 というのですから、 納得いかんです。

 それで、 相談をもちかけられたわたしも、 そらいかん、 と思い、 さっそく厚生労働省の担当者を呼びました。 国の理屈もわかるのです。 「通常」 と 「特例」 の事務は分けて処理されます。 別の流れで処理しているので、 支払い期日がずれるのも当然で、 先に処理したものから先に支払うのは、 国の 「少しでも早く支払いを」 という気持ちの表れでもあるのですが、 そうはいっても、 わたしはずっと応援してくれているおいやんの気持ちがよくわかるので、 担当者にその気持ちを訴え、 さらなる早期の解決を求めました。

 電話をかけたら、 ちょうど病院で点滴を受けて帰宅したところだったおいやんも、 その結果に少しほっとしてくれました。 理屈やないですね、 政治は。 世のなかが理屈だけで動けばいいなら、 政治家はいらんです。 世のなかには、 いろんな人のいろんな、 どうしようもない思いがあります。 それを聞いて、 少しでもほっとしてもらえるように力仕事をするのが政治家の務めあらためてそう思った昨日のできごとでした。

 さて、 前回のご報告後にも、 いろんなことがありました。 6月にはモロッコで開かれた国際捕鯨委員会(IWC)の年次総会に行き、 日本が伝統文化として受け継いできた捕鯨を継続するのは当然のことと訴えてきました。 8月には独立行政法人整理の流れのなかで存続が危ぶまれていた田辺市の公立紀南病院を当面2年存続させる法案を成立させることができ、 さらに無期限存続させる法律の実現に努めています。 和歌山では、 県議時代から取り組んできた 「空海の森」 の植林プロジェクトを、 ただ木を増やすだけでなく、 その木をさらに有効活用する取り組みも進めています。 森から出る間伐材や残材を集めてプラスチックの原料にするのです。 森がまたお金もうけの場所になります。 和歌山でみんなの働く場所を広げるプロジェクトをスタートさせています。 どうぞ間伐材や残材の処理に困っているみなさんは、 遠慮なく私に声をかけてください。

 ようやく和歌山にも新しい息吹を吹き込めるようになってきた最近は県議時代からいっしょに和歌山を何とかしようと語り合ってきた同志の藤本まり子さんとよくそんな話をしています。 彼女はいまでも県議として、 一部の人ではなく、 みんなが元気になる和歌山をめざしてがんばっています。 和歌山の彼女と国会のわたしみんなが役割分担をして、 心をひとつにして活動してはじめて、 国は変わっていくんですね。

 まだまだ暑い日が続きますが、 みなさん、 お互いにがんばっていきましょう。


(2010玉置公良)
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