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f_ss_nikai.jpg 二階 俊博
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2011年06月14日

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スポーツ施策を推進 関連基本法案が成立へ
5_5.gif ■2011西博義

  「スポーツ基本法案」 が先週6月10日、 衆議院本会議において全会一致で可決され、 参議院の審議を待つばかりとなった。

 スポーツ基本法については、 4年前、超党派のスポーツ議員連盟において議論を開始した。 私も議連の役員の一人として議論に参加した。 しかし、そこでは各党間の調整がつかず、平成21年7月に自民党・公明党が共同で 「スポーツ基本法案」 を議員立法として提出していた。

 一方、 民主党は今年5月中旬に民主党案をまとめた。 これを受けて、 スポーツ議員連盟の検討が再開され、 5月27日に自民・公明案に民主党案の修正を加えて一本化されたのである。

 昭和36年に制定されたスポーツ振興法が50年ぶりに全面改正されることになる。

 スポーツ基本法案では、 「スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは、 全ての人々の権利」 と規定するとともに、わが国が、 「スポーツ立国を目指し、 国家戦略としてスポーツ施策を推進する」 ことを謳っている。

 また、 地域スポーツと競技のスポーツの連携が、 わが国のスポーツを発展させることから、 地域スポーツと競技スポーツの両方を振興することとしている。

 そして、 スポーツ行政の一元化を図るべくスポーツ庁の設置についても検討を加える旨、 附則に明記した。

 和歌山はスポーツ王国である。 戦前から伝統のある高校野球をはじめ、 各種スポーツ競技において多くの輝かしい実績を残した名選手を輩出してきた。

 今年4月、 その歴史を若い世代に伝え、 引き継ごうと和歌山市の複合商業施設フォルテワジマに全国でも初めての 『スポーツ伝承館』 が開設された。 スポーツ基本法案では、 「スポーツに対する国民の関心と理解を深め、 スポーツへの国民の参加及び支援を促進するよう努めなければならない」 と、 国や地方自治体、 スポーツ団体に責務があるが、 それを代行するような施設と位置付けられてよい。

 さらに和歌山には誇るべきスポーツ団体がある。 「日本マスターズ陸上競技連合」 である。
 マスターズは、 人生の熟練者(経験者)のことで男女共35歳以上の人は誰でも参加できる陸上競技団体である。

 この団体を創設したのが和歌山であり、 会長も事務局も和歌山にある。

 本年の全日本選手権大会も8月26日から3日間、 紀三井寺公園陸上競技場で開催される予定だ。 アジア大会も世界大会も開催されている。

 生涯にわたってスポーツに親しみ、 心身ともに健康な生活を送ろうとする国民のためにも、 さらなる発展を期待したい。

 和歌山県では、 平成27年9~10月に 「紀の国わかやま国体」 を開催する予定である。

 和歌山のスポーツ関係者にとって、 またとない活躍の機会であるとともに、 県下各地で選手を迎える県民にとっても、 全国のスポーツ選手や関係者との交流は、 長く記憶に残ることになろう。

 スポーツ基本法の成立を契機に、 スポーツを通じて国民が健やかで豊かな生活を享受できる環境の整備に、 一層、 力を尽くしたい。


(2011西博義)
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