■2002二階俊博
今年の秋、日本と中国が国交正常化三十周年の記念すべき日を迎えました。
盛りだくさんの記念行事が計画されましたが、中でも圧巻は九月二十二日、北京の人民大会堂に集結した一万三千人の日本からの訪問団でした。
人民大会堂が狭く感じられる程の人・人・人の集まりと三十周年を祝福する両国を代表する人たちのこぼれるような笑顔は、何よりもこの日中大交流の企画の成功を物語っていました。二〇〇〇年の五月二十日、私は当時、運輸大臣として五千人の同志とご一緒に人民大会堂を訪問して以来、気の早い中国の友人たちから今度は「一万人」と言わわておりました。今回は参加一万三千人の人々の訪中を記念して、一万三千本の記念植樹を北京の郊外の万里の長城の八達嶺で行いました。
そして、参加者全員のお名前を刻んだネームプレートを立てることにしました。この快挙を子々孫々に語り継ごうという趣旨であります。何といっても五千人の時も一万三千人の時も、江沢民国家主席、胡錦涛国家副主席をはじめ、中国側要人がお揃いで式典に出席されたことは、日中国交の歴史に新しい一ページを飾るにふさわしいことでありました。
二〇〇〇年の時の江主席の重要講話記念碑が、木村知事や脇中田辺市長を先頭に建立の準備が進められています。
十一月二十七日、友人の蒋曉松氏のお引き合わせで、来日中の江沢民閣下のご長男で、上海城市発展研究センターの主任の江綿恒先生と食事を共にしながらご一行と歓談の機会を得ました。二代にわたるご縁に感激一入の思いであります。
(2002二階俊博)
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