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f_ss_nikai.jpg 二階 俊博
f_ss_nishi.jpg 西 博義
f_ss_ishida.jpg 石田 真敏
f_ss_tsuruho.jpg 鶴保 庸介
f_ss_sekou.jpg 世耕 弘成
f_ss_ooe.jpg 大江 康弘
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2006年08月29日

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安倍さんの人間味、粘り、迫力自民党改造プロジェクトのなかで
5_5.gif ■2006世耕弘成

 総裁選挙も佳境を迎えている。 テレビや新聞で連日連夜政局の動きが報道されている。 私も早くから安倍晋三官房長官支持を明確にしている若手の1人として、 安倍氏本人からいろいろと直接指示も受けながら、 その渦中で動き回っている。
 今回の総裁選に関してのマスメディアの報道は少し混乱気味である。 派閥主導の選挙なのか? それとも派閥の枠を越えた、 新しい動きの中での選挙なのか? この部分が非常にわかりにくくなっているからである。 報道では 「派閥単位で旧態依然とした動きがある」 という指摘をしているものもあれば、 「中堅・若手を中心とする再チャレンジ推進議員連盟が重要な役割を果たしている」 とするものもある。 また、 こういった旧来の派閥と新しい動きをする中堅・若手がぶつかり合っているとする分析もあるし、 一部にはそういうぶつかり合いを 「功名争い」 と指摘する向きもある。
 いずれにせよ、自民党は今、派閥が融解する過渡期にある。「自民党をぶっ壊す」といった小泉総理のリーダーシップと安倍党改革実行本部長(当時)を中心として2年近く続けてきた党改革の動き、そして、そもそも中選挙区制度が10年以上前に廃止され、小選挙区制度に変わっていることなどが原因で、現在、自民党の派閥は大きな転換点を迎えている。
 派閥の融解という自民党が初めて経験する出来事の中での総裁選であるために、 外から見ると非常にわかりにくくなっているし、 渦中にいる政治家自身も暗中模索の状態で行動している。 小泉総理自身も今回の総裁選と派閥の動きについて、 「今までの派閥と機能は全然違ってきた。 派閥のボスが右向けとか左向けと言ってもなかなか言うことを聞かなくなってきている。 そういう動きが今回の総裁選挙で出ている」 と分析している。
 私は安倍党改革実行本部長のもとで、 党改革の事務局を担当してきたので、 このあたりの動きはよくわかっているつもりである。 そしてその分析を 「自民党改造プロジェクト650日」 (新潮社)という本にまとめて出版させてもらった。 昨年の秋に新潮社から企画が持ち込まれ、 私の初めての著書である 「プロフェッショナル広報戦略」 (ゴマブックス)の出版直後の年末から執筆を始め、 睡眠時間を削りながら約6カ月かけて書き上げた。 自分の政治活動について新潮社のような名門出版社から出版する機会を与えてもらったのは大変光栄なことである。 もうすでに書店に並んでおり、 増刷にもなっていて、 1万部を超える勢いとのことである。
 その本の中で、 今回の総裁選と派閥の関係がどうなるか。 小泉さんは派閥や総裁選に関してどういう考え方を持っていて、 私に直接どのような指示を出したか。 党改革は派閥構造にどのような影響を与えたのかについて詳述している。 さらに、 党改革という難しい仕事に取り組む中で安倍さんが見せた、 人間味、 粘り、 迫力といった報道では伝わってこない一面も立体的に感じてもらえるようになっている。 是非ご一読いただきたい。


(2006世耕弘成)
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