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2006年10月17日

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タフな法案審議が山積 厚生労働委員長の重責痛感しつつ
5_5.gif ■2006鶴保庸介

  「今から体を鍛えておけよ」 と同僚議員から皮肉が飛ぶ。 いよいよ始まった第165国会本会議場。 議長が私の名を厚生労働委員長として指名したときのことだ。
 確かにそのとおり。 厚生労働委員会は、 与野党対立の委員会で、 過去数次にわたり連続して強行採決や乱闘騒ぎで、 国会を賑わせてきた委員会である。 過去の委員長の中には眼鏡を割られた者もいれば、 骨折した者までいるという。 冒頭のやじは、 こうした事情を皮肉ったものである。
 そもそも強行採決とは、 政府与党が出した法案に対し野党が、 採決をさせないために、 審議の打ち切りを宣言する委員長の権限を阻止しようとすることから起こるものであるが、 これらの背景には少し考察しておかなければならないことがある。
 まず第一に、 世の中の価値観が多様化して、 だんだんと、 1つの選択をすることの是非が難しくなっている、 ということである。
 たとえば、 来年の通常国会にはおそらく本格的な審議が行われることになるであろう臓器移植法案。
 臓器の移植は遺族の意思を尊重するべきか、 本人の意思を尊重すべきか。 なんてそもそも政治が決めるべきことではないはずである。 しかし、 一定のルールを決めなければ臓器売買の横行など移植手術の現場に大変な混乱をきたすことにもなりかねない。 おそらくこの法案も大いに 「もめる」 ことだろう。
第二には厚生労働行政は、 国民生活におおいに密着しているということである。
 道路特定財源の一般財源化の問題を100人に聞いたらおそらく賛成や反対の自分の意見を言える者は半分もないのではないか。 いや問題になっていることすら知らない国民も多いはずである。 しかし年金は違う。 10円の負担増加であっても大きく報じられるし、 議員会館の事務所は陳情のお手紙で埋もれる羽目になる。
 社会保険庁の見直しや、 障害者自立支援法の中間報告。 労働基準法の改正など、 私の委員長在籍中に行われるであろう審議は例に漏れず活発な議論をしていただけそうなものばかり。 その中で私なりに立てている問題意識―外国人労働者の受け入れ法制の制定や医療過疎の解消―もできれば道筋をつけていきたい。
 以前にもまして歴史的洞察と、 国民の理解が、 必要となる。 さてさて大変な委員会をまかされたという責任の重さを痛感しつつ、 腕立て伏せと腹筋運動を欠かさない毎日である。 読者諸氏のご協力、 ご鞭撻をお願いしたい。


(2006鶴保庸介)
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