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f_ss_nikai.jpg 二階 俊博
f_ss_nishi.jpg 西 博義
f_ss_ishida.jpg 石田 真敏
f_ss_tsuruho.jpg 鶴保 庸介
f_ss_sekou.jpg 世耕 弘成
f_ss_ooe.jpg 大江 康弘
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f_ss_tamaki.jpg 玉置 公良
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2007年03月20日

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先生は子どもの最大の教育環境 現場の声聞き優れた教員の確保・育成へ
5_5.gif ■2007西博義

 安倍内閣は、 「教育再生」 を重要課題の1つとして掲げている。
 昨年は60年ぶりに 「教育基本法」 の改正が行われたが、 その基本法の精神に基づいて、 引き続き、 教育三法案の改正に向けた作業が行われている。
 現在、 私は 「与党教育再生検討会」 の公明党責任者として、 法案作成の最終調整に精力的に取り組んでいるところである。
 さて、 去る3月8日、 授業やクラブ活動など学校教育の現場で優れた成果を上げた教員15名に対して、 和歌山県教育委員会から 「きのくに教育賞」 の表彰が行われた。
 中には私の知っている先生もおられた。 受賞された皆様には長年の学校教育に対する貢献に心から敬意を表したい。
 先日、 私の東京事務所に勤める秘書の恩師から送られてきたという学級通信を見せてもらった。
 小学校の先生で、 1年間に100号に及ぶ手書きの学級通信を刷って、 家庭に配布しているという。
 それを読めば、 子どもたちがどんなことを学んでいるのか、 算数ではどんな間違いをするのかということまで、 手に取るように分かるように書いてある。 保護者にとって、 子どもを育てる上で、 大変貴重な情報に満ちている。
 教えるという仕事は、 専門的な技術とともに、 豊かな経験の必要な仕事であることを改めて実感させられた。
 1カ月ほど前、 大学時代の先輩・山本修二先生の葬儀に参列した。 10年にわたってガンと闘いながら、 徳島市内の中学校校長として、 とくに、 国語教育においては、 県下の指導的な役割を果たしてこられた。
 1年前まで学校現場におられ、 最後の最後まで生徒の育成に情熱を傾けられた。
 葬儀では、 二十数年前の教え子が弔辞を読み、 人間味溢れる 『山修』 先生の言動を彷彿とさせる弔辞に、 多くの参列者が涙を誘われた。 子どもたちに慕われた先生であった。
 私も小学校から大学までの間に、 勉強だけでなく人生に影響を与えていただいた先生は数多く思い浮かぶ。 秘書の恩師や 『山修』 先生も、 そうした先生の1人であると思う。
 教育では、 やはり、 良い教師が重要である。 生徒も保護者も指導力のある優れた教師を求めていることはいうまでもない。
 教育三法案では、 これまでの校長・教頭に加えて、 「副校長」 「主幹」 「指導教諭」 という職を置くことができるようになる。
 この改正によって、 管理職だけでなく、 優秀な先生の待遇が改善されることとなる。 今後も現場の先生の模範として学校現場に良い影響を与えていただきたいと願っている。
 一方、 少数ではあるが教育・指導が不適切な先生がいることも、 しばしば指摘されてきた。
 子どもにとって先生が最大の教育環境となるだけに、 「少しでもいい先生に教えてもらいたい」 との気持ちは生徒・保護者に共通のものであろう。
 いわゆる 「指導力不足」 の教員に対しては、 すでに対策が講じられているが、 今回の法改正では、 その認定基準や手続きを明確にして厳格に対処することとなる。
 また、 教員全般にわたる取り組みとして、 教員に必要な資質能力を常に一定水準以上に保っていただくため、 現職の先生に対して10年ごとの 「教員免許更新制」 を導入することが検討されている。
 今後も、 生徒・保護者や教育現場の声を聞きながら、 優れた教員を確保し、 育成する仕組みづくりに全力で取り組んでいきたい。


(2007西博義)
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