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f_ss_tsuruho.jpg 鶴保 庸介
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2009年03月17日

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住宅ローンを借りやすく小委員会第1段階はクリア
5_5.gif ■2009鶴保庸介

 最近の政治状況は表現のしようのないものになりつつあるが、 その中でもちょっといい話があった。
 同僚議員との年来の働きかけにより設置された、自民党の『住宅ローン問題小委員会』の議論により、住宅ローンをこれから借りる人はより借りやすく、借りている人はより低金利での借り換えなどができるようになり、 …そうなのである。
 昨今の経済状況により、 銀行などの金融機関は、 住宅ローン貸し出しの審査基準を厳格化しており、 そのことが住宅市場における内需拡大を妨げる大きな一因となっているのはご承知のとおりだと思う。
 また、 既に住宅ローンを組んでいる家庭においても、所得の減少から、返済が困難になってきているケースも多々あるときいていたから、 住宅ローンを円滑に組むための施策や、既に組んでいる住宅ローン返済に何らかの補助ができないか等といったことを有志の議員とで検討してきたのである。 内需を拡大させ、 住宅市場を活性化させて景気浮揚につながれば、 との思いで 「何らかの提案」ぐらい、 をしようかと数回の打ち合わせを重ねてきた。
 しかしそれが私が自民党の政務調査会の副会長をしていることもあり、 ちょっとしたときに政務調査会の面々と話をしていたら、 「それは自民党の政策として堂々とやるべきだ」 ということになって、 政務調査会の正式の機関である 「住宅問題調査会」 の特別組織として 「住宅ローン問題小委員会」 を立ち上げることになったのである。
 昨今の景気浮揚策には従来型の公共事業主導ではどうしようもない。
 また、 かといって民間が景気対策資金を本当に消費に回してくれなければ意味はないから、 個人の住宅設備投資が景気のけん引役になってくれるならこれほどありがたい話はないことは誰も疑問のないところであろう。
 しかしこのことはかなりの財政的措置が必要になってくる。
 しかもそれは総選挙の前に発表し、 実行できなければ自民党としても意味はない。
 本当は中身などどうでも良いのではないか。 堂々巡りの議論を延々とやって 「形だけ」 というのは政治の世界では良くあることである。
 そんな心配をもって臨んだ第1回会合であった。
 私は委員長代理に内定し、 言いだしっぺであり優秀な政策マンの長崎幸太郎衆議院議員が事務局長となっただけのところで、マスコミが何社か取材にやってきた。 「自民党が本格的に住宅政策に動き出した」と翌日の新聞に記事にしたいので中身を教えてくれというのである。 その反応の速さに驚くと同時に「これはいける」という自信を深め、 第2回委員会においては私と長崎事務局長二人の連名で、 住宅金融支援機構の金融機関に対する貸し出し補填率の増加など『住宅ローンを借りやすくするような新しい仕組みを作ろう』という具体的提案をしたのである。もうイケイケである。 この小委員会を突破すれば最速では4月ぐらいから新制度が運用できる。 そしてそれは現実のものになった。
 そのときに私が自身のメールニュースで送った一文は
 「新しく住宅を購入したいと考えている若年層などに、 なかなか住宅ローンを組めないような例が多々あるということを聞いております。 また、 現在ローンをかりている人にもこの新制度がとおれば、 より低金利での借り替えができるようになります。 ご存知のとおり、 住宅投資は景気動向におおきく寄与するものであり、 この投資動向がのびればまちがいなく景気は上向きます。
 なお、 小委員会ではいくつか論点の指摘はあったものの、 私達の提案はほぼ了承され、 第一段階はクリアーしたことをご報告いたします。
 この小委員会の動向はマスコミでも取り上げられるようですので、 議論の行く末をご注目頂ければと思います。」 と書いている。 やはりデレデレとうれしそうな文章だなとわれながら思うが、 今はうれしいというより、 何でもっと早くからこれぐらいのことを提案してこなかったのだろう、 と自らの不明を恥じ入るような気持ちになっていることを正直に告白しておかねばならない。 (なお、 この 「たたき台」 は法律改正を必要としないため、 親会たる 「住宅問題調査会」 にて了承されればほぼ実現することを付言しておく。)


(2009鶴保庸介)
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