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2011年03月29日

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必要な作業をやり抜く 補正予算は震災対策を重点に
5_5.gif ■2011阪口直人

 まさに未曾有の大災害が発生してしまいました。 政府与党の一員として、 国会議員として、 また人としての生き方、 在り方が問われる、 国家的な危機との認識で行動しなければなりません。

 【震災直後の対応】
 救命救援が最優先される段階でまず行ったのは、 被災地の情報収集および現地からの要望・要請の整理を行い、 それを執行能力のある組織に伝えることでした。 民主党は政権与党なので、 震災直後に立ち上がった災害対策本部を通し、 被災地における救命・救援の要請、 水やガソリンなどの物資の要請などを収集し、 伝える役割に徹しました。 このような国家の緊急事態には与野党を超えて協力し合うことが必要です。 党派を超えた議員の方々から自衛隊の出動、 給水車の派遣、 民間機の増便の要請など数えきれない要請を受け、 災害対策本部経由で政府に伝えましたが、 多くは驚くほど迅速に対応されました。

 私は2006年12月に発生したスマトラ沖津波の被災者生活再建活動に携わった経験があります。 津波の被災地は震災の被災地とは全く違い、 まるで原爆の爆心地のように全てが破壊され、 一般の人は近づくこともできません。 また、 再度の津波など、 二次災害の発生も予断を許しません。 従って、 最初の段階では、 自衛隊、 警察、 消防の活動を優先し、 地元議員を除いては、 国会議員の現地入りも自粛してきました。

 【ボランティアの役割】
 一方で、 圧倒的な善意の輪が全国に広がっています。 少しでも役に立ちたい、 ボランティアしたいとの声が民主党にも次々と寄せられています。 従って、 民主党の中に 「災害ボランティア室」 を立ち上げ、 善意を持った方々の力を最大限活かすシステムの構築に力を注いでいます。 ボランティアに必要なことは 「現場」 に行くことだけではなく、 「地味な場所であっても本当に必要とされる作業を自己完結でやり抜く」 だと思います。 義援金集め、 また、 物資の仕分け作業なども大切な役割だと思います。

 私自身は震災発生以来、 4回にわたって被災地入りし、 生活再建支援活動を行いました。 この週末は宮城県石巻市に行き、 ヘドロが堆積し沼地のようになった被災者のお宅で、 ヘドロの掻き出しやタンスやソファ、 冷蔵庫などの家財道具の搬出作業を終日行いました。 全身ヘドロまみれになりましが、 被災者の方々からは貴重な声を沢山いただきました。 このような活動を行う時は、 政党や国会議員であることは一切明らかにする必要はないと思います。 一方、 与党議員としては、 現場で得た問題意識を非常事態に対応できる法整備や政策に反映させる責任があります。

 【与党議員として】
 23年度予算については原案のとおり成立させる一方、 速やかに23年度補正予算を編成し、 震災対策に最大の重点を置いた予算に組み替えることを目指します。 その際、 高速道路の無料化などマニフェスト関連予算については、 優先順位を精査の上、 見直しも必要と考えます。 被害の規模を把握することが前提ですが、 10兆円を超える大規模な生活再建支援と復興対策が必要でしょう。 従って、4月中に第一次補正予算で被災者生活支援に予算措置を行い、 災害に強いエコタウンとして復興することを目標に第2次補正予算の編成を目指します。 財源は、 マニフェスト関連予算の全面見直し等で約3~4兆円、 その他、 国会議員、 国家公務員等の総人件費等の削減で1兆円強を捻出。 その後、 インフラ整備等を中心に約5兆円~10兆円の第2次補正予算を編成します。 財源としては、 建設国債が中心になるでしょう。

 今回の津波被害で、 和歌山県における防災インフラ整備強化の必要性も明らかになりました。 特に海南市の浮上式防波堤については、 一日も早い完成を目指します。

 未曾有の大災害の中、 お互いを支え合う社会への確かな手応えを感じるのは本当に感動的です。 このような思いを受け止めながら、 支援の枠組みの構築、 そのための立法措置に全力で取り組んでいきます。


(2011阪口直人)
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