今回はダイワの山本典史さんとデカカマス釣り。釣果はというと、数えてないけど35~50cmがたぶん2人で20匹ほど。数はそれなりに釣れ、山本さんの試みのおかげで、ちょっと興味深いことも分かった。
僕はもう何年もデカカマスを狙ってるから、過去にいろんなものを試した結果、「こんな時はこれが効く」みたいなパターンが自分の中では確立している。その経験上、オールラウンドはM社のシャッドテール型のワームをセットしたジグヘッドのリグ。今年も何回か、ほかの人はノーフィッシュでも、僕はこれでドカスカ釣れるということがあったんで、「シャッドテールにしか食ってこない。もしかして、シビアにルアーを選んでる?」と疑問に思いながらも、こればっかり使ってた。なんせ、釣りたいばっかりなんで(泣)。そしてその予感通り、やっぱり今年のデカカマス、かなりセレクティブなヤツだったのが分かったのだ。
というのも、山本さんはこの日、あえてさまざまなルアーを使用。硬いんから、やろこいんまで。いろいろとテストをしていたようだ。でもやはり、全部が全部、M社のシャッドテールほどアタリが出なかった。
山本さんは最終的に手持ちのシャッドテール型のルアーを、はさみを使ってチョキチョキと細工。テールの形状、太さ、付け根の細さ、長さなど計算して切り、半オリジナルワームを製作。暗闇の中、ヘッドライトで何をこそこそやってるんかいなと思ったら、そんなことをやっていた。
ほんで、作ったチューンナップワームの1投目、すぐさま山本さんにヒット。その後も連発で当たり出し、「ヒットルアー」をその場で作り上げてしまった。ただ、せっかく苦労して作っても相手はカマス。鋭い歯でワームのテールを噛みちぎられ、「あ"ー!」と嘆いてたりしてた。ま、僕も釣行前に買った10ピース入りのワームはすべてボロボロにされてしまった。
山本さんは、現場でいろんなことを試してそのノウハウをダイワの製品作りにフィードバックするのが、お仕事。かなりのデータが頭の中にあるようで、現場で手持ちのルアーを爆ルアーに変えることもできるようだ。ちょっとびっくりした。(海)