10月1日から、たばこ値上げ。ヘビースモーカーにはたまったもんじゃないだろうけど、私はエコを標榜しておるもんで、嫌煙家。値上げはノーダメージどころか、基本ウエルカムです。
でもたばこも「高額な嗜好品」となるならば、それこそシケモクすら再利用するに限りますね。
「ねえねえ。○○ちゃん、シケモク恵んでよ」
「えー、イヤですよ。間接チューとか、変なことに使うんじゃないんですか? そんなことするから編集部じゃなくて変質部って言われるんですよ!」
女子社員に嫌われようとも、変質者扱いされようとも、釣りのためなら構わないこのストイックさ。変なことに使うのは間違いないのですが、間接チューには使いません。そう、小型のペンシルベイトにするのです。
グロスのリップがなまめかしさを醸し出し、なかなかいいアクセントになってます。
一度ウレタン液にどぶ漬けし、形が崩れないようにします。乾いたらカッターナイフで切れ込みを入れて、ステンレスのアイをセット。割りびし(小)を腹の斜め後ろにセットします。目はたばこの箱の銀紙でも使いましょうか。あと、火をイメージして先は赤の油性ペンでペイントしてみました。
およそ完成です(ウレタンでコーティングした際に下の紙が透けて茶色くなってしまいます。それでも十分なのですが、見た目にこだわるなら茶色くなった部分を白く塗ると多少見映えはよくなります)。
では切目川河口でフィールドテストです。思った以上にいい動き。完璧なドッグウオークで水面にVの字の波紋が続く……。お、何ものかが後につきました。
ストップ&ゴーを繰り返すと…バコッ! と出たがヒットせず。でもあれ? 模様といい大きさといい、見まごうことなくブラックバスでした。ほとんど海水やのに。そう言えば前にも一度日高川の汽水域でバスを釣ったことがありました。
続いて第2投。お、またも何かがロックオンしている。
パチャッ!
よしっ! 今度こそヒット。小型のメッキか? でも引きがにぶいぞ。
まさか?
ん…
ニコチンVSテトロドトキシン。毒をもって毒を制すとはこのことですね。ま、おかげで、ええあんばいに落ちました。
いまだにたばこを海に捨てるアングラーが後を絶ちません。今回は素材がどうのというより、「捨てないでね」というメッセージ。ちょっと風刺をきかせてみました。
2010.10.7 本命(メッキ25cm)追加