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2011年03月11日
ジュリア - 午前十時の映画祭 第6週


ジュリア

午前十時の映画祭
午前十時の映画祭 第6週
公開:2011/03/12(土)~2011/03/18(金)

 毎度読んで頂きありがとうございます。新旧問わぬ映画ファンの心を掴んで放さない名作50選「午前十時の映画祭」の魅力を少しでも伝えようと頑張っておるわかやま新報映画部ですけれども、先週の回のご案内は非常に好評だった反面、大変なご批判も多数いただきまして、ああ、やっぱ映画って愛されているんですねと思いながらも、男視点からの映画感想ばかりでは、女性はちょっと、てな感じになるものなのであるなと実感した次第であります。「女性映画」ってジャンルもあるんすねー。まあ私もそれほど人生経験豊富ってわけじゃないですし、女心も理解できていると申し上げることは出来ませんし。分かっていますとも。

 「女性映画」と「恋愛映画」は違うと、そのファンの方(女性)は言われます。どう違うんだ!ったら、なかなかに難しいところみたいですけれども、主題が「恋愛」であるかどうかで当然別れるところなのでしょうとおっしゃる。たとえばそこに描かれる恋愛模様がアマアマだった場合、それはおそらく「恋愛映画」であろうと。ははーん、案外、世の男性達が感じる「恋愛映画に対するちょっとした違和感」を女性も感じておられるものなのかもしれないな、と思いました。がしかしその場で言うと喧嘩になるかもと直感したので、「ふむう、分からんでもないな」と、大人の反応をしておいたわけです。

 観る映画は当然ジャンルで選んでよいわけですよホント。ましかし、こうだと思って見に行った作品が実際は違うジャンルっぽかったりして面食らうことは、実際あることだと思います。。

 今回ご案内させて頂くのは「ジュリア」。名作との呼び声が高いながら、昨年までDVD化されることなくきた「幻の名作」なのであります。ボクも鑑賞は初めて。原作者リリアン・ヘルマンの自伝的短編集から一編を、名匠フレッド・ジンネマンが映画化したものです。女盛りのジェーン・フォンダが若き日のリリアンを、また、彼女の幼なじみで謎の多いジュリアをヴァネッサ・レッドグレーブが演じます。この映画で核となるのがこの女性2人の友情。社会派女優として知られた2人の競演は、反ナチズムを描いたこの映画のテーマにピッタリの配役といえると思います。また、愛人であるダシル・ハメットの前でのみ「女」を見せるリリアンもいとおかし。

 なるほど、これがまさに「女性映画」なのでしょう。しかし、内容自体はサスペンスに満ちていて「という事はどういう事なんだ!?」みたいな部分も結構あり、見応えは十分。男性にも女性にも安心してオススメできる非常にドラマチックな作品と言えましょう。

 映画ってほんとに素晴らしいものですね。ぜひジストシネマ和歌山に足をお運び下さい。

※『午前10時の映画祭』という特集タイトルですが、午前10時に一回しか上映しないわけではありません。レイトショータイムの上映回もあったりしますので、スケジュールは要チェックなのです。

(田尾誠之)

■ジュリア

1978
原題:JULIAドラマ 118分
ビスタ
監督:フレッド・ジンネマン
出演:ジェーン・フォンダ ヴァネッサ・レッドグレーヴ

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午前十時の映画祭~何度見てもすごい50本
上映スケジュール


ジストシネマ和歌山
和歌山県和歌山市松江向鵜ノ島1469-1 TEL:073-480-5800
映画館情報(Movie Walker)




2011年03月11日 07:30


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