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第3回貴志川線祭りにぎわう
伊太祁曽神社で子どもたちの人気を集めたミニ電車
第3回貴志川線祭り(和歌山電鐵貴志川線・地域公共交通活性化再生協議会主催)が27日、和歌山市の伊太祈曽駅構内と伊太祁曽神社を会場に行われ、家族連れらでにぎわった。
行楽日和の一日となったこの日、会場では開会にあたり、磯野省吾和歌山電鐵(株)代表取締役専務が「全国に誇れる話題を地域の方とでき、ありがとうございます。日本一心豊かなローカル線を目指して頑張ります」とあいさつ。大橋建一和歌山市長や中村愼司紀の川市長らも祝辞を述べ、この日公休を返上した貴志駅のスーパー駅長たまが開会宣言。飼い主の小山利子さんに抱かれたたまはマイクを向けられると 「ニャー」 と鳴き、会場は拍手と笑いに包まれた。
この後、駅では子どもたちはいちご電車の制服を着て写真を撮ってもらったり、電車の模型の運転を楽しんだり、神社では踊りや屋台などを楽しんでいた。また、この日が初仕事となった今年度の和歌山市観光キャンペーンスタッフアゼリアの山本真理子さん(20)もにこやかにPRグッズを手渡していた。
子ども2人が制服を着て記念撮影をした紀の川市の横山崇英さん(40)は、 「たま駅長などの話題もあって、市民として以前から興味があったので、きょうは家族4人で初めて来ました。四季の郷公園へも行く予定です」 と話していた。
やわらかな風に甘い香り
見ごろを迎えた子安地蔵寺のフジの花
関西花の寺霊場二十四番札所 「藤の寺」 として有名な子安地蔵寺 (橋本市菖蒲谷、 島田弘恭住職) のフジが、 見ごろを迎えている。
境内には、 8種類約30本の藤があり、 中には樹齢100年を超えるのも。 境内を埋めるように咲いた白や薄紫、 紅の花がやわらかな風に甘い香りを漂わせている。 京阪神地方のバスツアー客やうわさを聞きつけたアマチュアカメラマンも大勢訪れている。
清楚な華やかさの 「白カピタン」、 本堂前の長くしだれる 「九尺藤」 はすでに満開。 ことしは近年まれに見る当たり年といわれ、 例年にまして絢爛 (けんらん) な藤花が見れそうだ。
島田住職は 「赤が美しい口紅藤などはやや遅れて満開になるので、 しばらくは楽しめます。 ゴールデンウイークはフジのほかにも春の山野草の花々が楽しめる最高のシーズンです」と話している。
下津で戦没者追悼式
追悼の言葉を述べる神出市長
海南市の下津町遺族会(脇坂孝二会長)は27日、下津町下津の市民交流センターで戦没者追悼式を行った。
遺族ら約80人のほか、地元選出の県議会議員ら来賓も多く出席。全員で黙祷を捧げた後、脇坂会長は「多くの方々が大戦で貴い命を亡くしたことは痛恨の極み。恒久的な平和へ、より一層努力していかなければならない」 とあいさつ。神出政巳市長は「命をかけてお守りくださった国は目覚ましい復興を遂げ、このまちも繁栄、発展しています。悲しみの歴史を繰り返さない決意を新たに、明るく住みよいまちづくりにまい進することがご恩に報いること」 と、祭壇に向かって追悼の言葉を述べた。
その後、献花した参列者は手を合わせ、下津地域の戦没者約450人の冥福を祈るとともに、平和への思いを新たにしていた。
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