2008年08月08日

2008 04.文化・くらし

目標は最高位の十段 智弁中1年の得津さんが珠算八段に

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使い慣れたそろばんを手に笑顔の得津さん

和歌山市太田のフジイそろばんスクール(県認可藤井計算実務学校)に通う智弁学園和歌山中学校1年の得津京(みさと)さん(13)が7月に行われた全国珠算教育連盟主催の珠算段位検定試験で見事八段位を取得。中1での八段位合格者は県内では極めてまれ(同スクール)といい、 得津さんは「練習では八段の得点がとれてなかったから信じられません。びっくりしたけど、うれしいです」とはにかんだ様子で喜びの気持ちを話した。

今回の段位検定試験は一段から十段まで同じ問題をかけ算・見取算・暗算など全部で7種目行い、各得点ごとに設けられた最低ラインをクリアすると段位が取得できる。 得津さんが取得した八段位は300点満点中、どの種目も最低240点以上を取らないと取得できない段位。 平方根や立方根など年少者には難しい問題もあるなか精神力と忍耐力で取得に至った。
小学校3年生からそろばんを習い始めた得津さんは、 スクールでも時間の合間をぬって黙々と練習に励んでいたという。 小学校の時には週3回通っていたスクールも中学校に入ってからは週1回に。 しかし、 毎朝6時半から7時まで学校に行く前には、 必ず感覚が鈍らないよう、 そろばんの練習問題を行っているという。
本当は七段を目指し練習してきた得津さんは、 取得した気持ちを 「両親に報告したら 『良かったやん』 って喜んでくれました」 とにっこり。 同スクールの藤井登三子校長 (72) は 「ご両親が迎えに来てくれる短い間でもいつもそろばんで手を動かしています。 本当に根気強く前向きな性格も持ち合わせているので、 今日まで来れたんだと思います」 と話した。
「目標は10段。 練習して、 やれるところまでやりたい」 と得津さん。 自分がやろうと思ったことは最後までやり通したいと、 立ち止まることなく次の目標に向かって毎日練習に励んでいる。





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