2008年09月11日

2008 02.政治・経済

入札実施も応札なく宙に浮く 8月に業者撤退の医大病院食堂

和歌山市紀三井寺の県立医科大学附属病院にある民間営業の食堂の8月末の閉鎖にあたり、 同病院は公募入札を実施したが、 応札業者がなく宙に浮いた状態になっていることが10日までに分かった。 「入札条件の最低価格が高く、 採算が合わない」 として業者が入札参加を見送ったようで、 病院側は今後、 再入札実施を含め空きスペース利用の方針を早く示したいとしている。

医大附属病院の最上階13階に2店舗並んでいた食堂の1つ (他1施設は営業中)。 この食堂は、 同病院の給食業務も行っていた 「南陽食品」 が医大創設当時から営業を続けていたが、 医大の独立行政法人化に伴いプロポーザル方式で給食業務が県外業者に移管されたため食堂業務も撤退を決めたことから、 病院側が先月末に新たな業者参入を求め入札を予定していた。
関係者の話では、 入札説明会には地元業者など3社が参加したが結局、 最低価格が高すぎるとして応札はなかった。 医大附属病院施設管理課によると、 この食堂は広さ280平方メートル。 使用料の最低入札価格は1平方メートルあたり1万9800円だった。 同課は 「最低価格は他店舗の使用料と同様に設定した」 としている。
閉鎖食堂に隣接する別の食堂は営業を行っているが、 独立行政法人化に伴い昨年、 使用料が約2倍に大幅にアップされている。 食堂は2店あった当時、 職員や一般含め両店とも一日平均300 - 400人が利用。 現在、 食堂1施設で昼時はかなり混雑している。 施設管理課は 「再入札を実施するかどうかは現在、 食堂の利用者数などを調べ総合的に検討している。 できるだけ早く病院の方針を示したい」 としている。





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