2008年10月04日

2008 00.社会/2008 05.紀の川・岩出・海南・紀美野

夢に向かってやりきる 日高川町の玉置さんがまちづくりの講演 

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トレードマークのはちまき姿で講演する玉置さん

積極的に日高川町のまちおこしに取り組んでいる同町観光協会会長・玉置俊久さん(58)が1日、海南市で地域活性化をテーマに講演した。玉置さんは、メディアをにぎわす世界一長い焼き鳥合戦など、さまざまなイベントの仕掛け人。日高川での成功事例を紹介しながら、元気なまちづくりについての持論を説き、「目標をはっきりとさせ、夢とストーリーを持って諦めずにやりきることだ」と熱く語った。

県男女共生社会推進センター りぃぶる が主催したワークショップ。海南保健福祉センターで商工業者を中心に約50人が参加した。玉置さんは松下電器産業の元営業マン。平成14年にUターンして農業を継いだ。16年には元気がなくなっていた故郷を盛り上げようと観光協会を設立。17年に 「関西元気文化圏賞ニューパワー賞」、18年に 「わかやま地域おこし大賞」 を受賞し、現在もまちおこしに奔走している。
講演では、世界一長い焼き鳥合戦が生まれた経緯や、 「安珍・清姫伝説」 で知られる道成寺のイベントなど、日高川での取り組みを紹介。今後も清姫にちなんだ女子駅伝など、地域資源を生かしたさまざまな計画があることを話し、元気な日高川をアピールした。地域活性化については、 「漠然と思っててもダメ。こうありたいと明確な目標を持って10年後への決意を書き留め、本気になって汗を流すことだ」 と成功の秘訣を紹介。自分から行動すること、常識にとらわれないこと、他の自治体と比べて考えないことなどを挙げ、「前例が無い、ややこしいことにかかわりたくないと言ってませんか?」 「一人ひとりが高い志を持てば、自然とまちは変わる」 と住民個々の意識改革を訴えた。また、 「いろんなことをよく知っている女性は、もっと社会に出てきて当たり前」 と、男女がともに取り組むことの必要性も説いた。
この後、参加者は玉置さんを交えて意見を交換。 「海南市は小さいグループが多く、もっと連携すべき」 「リーダーシップのある人が必要」 「子どもが元気なまちを目指そう」 など、さまざまなアイデアを出し合った。





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