2008年10月08日

2008 00.社会

市民団体がタクシーの全面禁煙を要望

たばこ問題を考える会・和歌山 (笠原悌二朗代表世話人) はこのほど、 県タクシー協会に車両全面禁煙化の要望書を提出した。 タクシーの全面禁煙化については、 ことし10月1日現在、 全国47都道府県のうち30都県が実施しているが、 県タクシー協会の西村芳通専務理事は 「今の段階では、 禁煙化についての委員会は開かれていない」 とし、 現時点で実現の見通しはないとしている。

要望書によると 「気密性の高い車内での喫煙は、 運転者の健康を害するだけでなく、 残留たばこ煙・残留ニコチンにより喫煙者利用後の非喫煙者の客の健康を害する」 とし、 考える会・和歌山の中川利彦事務局長は 「病気の人や高齢者、 妊婦といったたばこに対する弱者の利用が多いとの認識に立つなら意識的にたばこ問題に取り組むべきだ」 と指摘。 「私自身、 (全面禁煙化している) 東京などでタクシーに乗るがトラブルはないと聞いている。 今後も、 継続してお願いを続けていくつもりだ」 としている。
一方、 協会の西村専務理事は、 個人的見解として 「禁煙化の流れがあるのは分かるが、 頭から禁煙というのはどうかと思う。 お客様によっても嗜好は違う。 分煙化という選択肢もあるのでは」 と、 現時点での全面禁煙化は話し合われていないと述べた。
タクシーの全面禁煙化については、 大分市が平成18年に法人900台、 個人80台が先行して実施し、 平成20年10月1日現在、 全国47都道府県のうち30都県が実施。 今月から全面禁煙化に踏みきった山形県のハイヤー協会は 「今のところ、 苦情の電話は一本もない。 3カ月前からPRしてきたのでお客様の理解も得られたようだ。 個々のタクシーは携帯灰皿を常備するなどして、 吸いたい客は外で吸っていただくなど柔軟に対処している」 と話している。
全国的な禁煙化の流れとしては、 健康増進法が平成15年5月から施行され、 非喫煙者の受動喫煙に関して多くの施設などで全面禁煙が実施されている。





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