2008年10月24日

2008 00.社会

変なページは開かない 貴志南小で情報モラル研究授業

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児童が取り組む様子を見る教員

和歌山市中野の市立貴志南小学校(本田昌子校長)で22日、 教員を対象に道徳学習の研究授業が行われた。 5年3組の児童27人が受ける授業で、 同校教員や県教委関係者など約20人が参加。 「情報モラル」 についての理解を深めた。
授業は小・中学校の新学習指導要領に盛り込まれた情報教育に関する内容の実施に向け実験的に行うもので、 情報モラルに関する指導を推進する教育委員会の諮問機関 「きのくに教育協議会」 委員の和歌山大学准教授豊田充崇さんの協力で実施された。
同クラス担任の瀬見奉子教諭(36)を指導者に 「困ったWebページにたどりついたとき、 どうするの?」 という内容で進められた。 インターネットを使用するうち、 不適切なページにたどり着いた子どもたちのアニメのビデオを見た後、 ワンクリック詐欺やウイルスの問題、 出会い系サイトと呼ばれる情報を例に危険性を話した。
その後、 対処法についてグループに分かれ議論。 児童からは 「ページを開かないようにする」 「家の人に言う」 などが挙がり、 参加教員らは授業の様子を熱心にメモするなどしていた。
携帯電話でよくネット検索をするという岡美里ちゃん(11)は 「変なページがあったら、 絶対に開かないって自信あるよ」 と話し、 山本和哉教諭(53)はネットの有効性と危険性を踏まえたうえで、 「有害といってもすぐにそれが影響として表れるものでないので、 押しつけではない指導の仕方が大切ですね」 と話していた。
今回の授業を足がかりに、 同校では今後もモラル向上意識を高めていくという。





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