2008年10月27日

2008 00.社会/2008 05.紀の川・岩出・海南・紀美野

根来山げんきの森にふれあいの森林づくり会長賞

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入場無料の公園内には休日には多くの人が訪れる(ツリークライミング体験から)

県立森林公園「根来山げんきの森」で森林整備や森林空間を利用したふれあいコーナーやさまざまなイベント活動を展開しているNPO法人「根来山げんきの森倶楽部」(森下進一郎理事長)が、「ふれあいの森林づくり」会長賞に選ばれた。県内では初の受賞で26日、愛知県で開催される第32回全国育樹祭で宮城県、熊本県、鹿児島県の3団体とともに表彰される。

根来山げんきの森倶楽部(和歌山市楠右衛門小路1番地)は、平成14年設立。県との協同で県立森林公園「根来山げんきの森」の公園設備や里山整備を行ってきた。公園整備が完了した平成18年以降には、公園の指定管理者として県と協定を結び、森林公園の維持管理にあたるとともに、森林空間を利用した「観月コンサート」「巣箱づくり」「間伐体験」などさまざまな体験イベントを行ってきた。
森林整備により発生した間伐材をベンチやテーブルなどの公園施設や歩道整備、炭焼き体験など有効利用に努めてきた。
現在は岡田和久事務局長と10人の理事を中心に一般会員200人のボランティアで運営。「人が育てる森、人を育てる森」を合言葉に、自分が楽しくなければ人に楽しんでもらえないの精神でアイデアを出し合い、体験イベントや観察会、研修会などを実施している。
都市部にも農山村部にも近い山里に位置することから都市部のボランティア団体や住民、農山村部住民、地域グループなど広く参加を呼びかけ、また、間伐、歩道整備などの森林整備活動や自然観察会、巣箱作りなどの体験イベントを通じて森林ボランティアや一般市民まで累計で16万人を超える住民が森林づくりに参加するなど、地域住民と都市住民のコーディネート役を担った取り組みが評価された。
全国育樹祭は、平成23年春に和歌山県で開催される全国植樹祭と並ぶ全国2大緑化イベントで、第32回全国育樹祭では、皇太子殿下ご臨席のもと、その式典会場で表彰される。
岡田事務局長は「森が好きな人のつながりで、人が人を呼び多くの人に支えられ今日があります。今後とも、いろんな団体や人々の意見を取り入れ、多くの人が楽しめる森作りを目指していきたい」と話している。





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