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自主防災隊員の指示で避難する学生 |
近い将来、高い確率で起こるとされている東南海・南海地震に備えようと、和歌山市栄谷の和歌山大学(小田章学長)は28日、同大栄谷キャンパスで西消防署の協力を得て総合防災訓練を行った。昨年10月から始まった緊急地震速報を受信した時の適切な対応をイメージした訓練に、学生ら約2000人が参加した。
訓練は、午前11時に緊急地震速報を受信。すぐに「強い揺れに備えてください」と校内非常放送が流された後、各学部の教職員で構成する自主防災隊員の指示で学生らが陸上競技場に避難した。
避難が完了し、西消防署の井内裕一署長が「きびきびとした行動に勇気付けられた」と講評。小田学長は「災害のことを常に頭の中に置き、いざというときに対応できるようにしてほしい」と話した。
その後、学生たちは消火器を使った消火訓練や起震車も体験。家門聖子さん(20)は「突然の避難命令にびっくりした。いつ起こるかわからない地震のことを考えると怖いです」と話した。和大財務課の中筋章夫課長補佐は「今後、この広いキャンパスで学生の安否確認の方法をシステム化していきたい」と防災に関する課題を話した。
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