今月17日で知事就任丸2年を迎える仁坂吉伸知事は3日、 定例会見でこれまでの知事としての自己評価について 「やらなければいけないことは自分の良心に従ってすべてやったと思っており100点」 と説明。 その上で 「結果はすぐに出るものもあれば、 時間がかかるものもある。 評価は後世でないと分からない。 自己評価はできない」 と述べた。
収賄罪などで逮捕、 有罪判決を受けた木村良樹前知事の後を受けた仁坂知事。 出直し知事選では県政の信頼回復を第一に地域経済の振興などを掲げた。 これまでの2年を振り返り同知事は、 県政の信頼回復では談合防止を目的に制限付き一般競争入札を全面導入した公共調達制度の改革を取り上げ、 「日本一の制度」 と自賛。 また、 地元経済関係では企業誘致や農産物の販路拡大などで大きな成果を挙げているとした。
公共工事の入札を巡っては、 採算を無視したダンピング問題が新たに発生。 県では建設業界の意見を参考に予定価格の公表をなくすなど一部で手直しもしている。 仁坂知事は 「地元の中小建設業者が困っていることは分かっている。 しかし無理に (工事価格を) 高くする訳にはいかない。 ダンピング自体は業界の問題であり、 抜け駆けできないように工夫した」 と説明した。