2008年12月21日

2008 05.紀の川・岩出・海南・紀美野

紀の川市議会 議員定数決まらず先送り

来年12月10日に任期満了を迎える紀の川市議会議員の定数を「合併協議会が決めた26人」か「それ以下に減らす」のか、結論は来年3月議会以降に先送りとなった。12月定例議会最終日の19日の本会議で、議員定数等調査特別委員会の黒田七郎委員長が、これまで9回の委員会を総括し「一つに集約することができなかったため、その理由を報告し委員会の最終調査報告とします」と委員長報告した。

同特別委員会はことし3月設置。当初、期限を12月議会開会までとしていたが延期、あらためて今議会末を最終期限としていた。延長後、2回の委員会と全員協議会などを通じて委員以外の議員の意見も聞き、最終の意見集約を試みたが、双方の意見の歩み寄りはできなかった。
15日に開かれた9回目の委員会では、委員長報告の内容を委員10人で確認しこの日の報告となった。
黒田委員長は報告で、特別委員会で多数を占める合併協議会で決めた26人でよいとする委員の意見や特別委員会で少数派の26人より減らさなければならないとする委員の意見をそれぞれ報告し、また自治連絡協議会、行財政改革推進委員からの意見聴取などの内容について説明。委員会で出された意見を総括し「意見を大別しますと、合併協議会で定めた26人でよいとする意見と、26人から削減しなければならないという意見があり、1つに集約することができなかったため、その理由を報告いたしまして委員会の最終調査報告とします」と述べた。
行財政改革推進委員の中坂政廣委員長は「議会が1つにまとまってきている中、あえて強引に結論を出さなかったのだと憶測する。旧町の感覚を早くあらため、市になったことをもっと重く感じてほしい」と意識の改革に期待し、議長あてに20人が妥当との意見書を提出している自治連絡協議会の松井信雄会長は「議会が自ら積極的に進めていることで、我々がきつく言えることではない。今後の展開を注目していきたい」とあくまでも議員自らの決定に期待を寄せている。





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