2010年01月06日

03.スポーツ

和歌山市出身の田中さんが挑む、4月開幕女子プロ野球

母校の県和商野球グラウンドで自主練習に励む田中さん - 和歌山市出身の田中さんが挑む、4月開幕女子プロ野球

母校の県和商野球グラウンドで自主練習に励む田中さん

ことし4月に開幕する日本女子プロ野球リーグ(GPBL)の京都アストドリームスに所属する和歌山市出身の田中朋子さん(19)が2月のキャンプを前に自主練習に励んでいる。田中さんは昨秋のリーグのトライアウトに合格。ドラフトで外野手部門3巡目で指名を受けた。田中さんは「春の開幕戦は、レギュラーメンバーに選ばれるようしっかりと体づくりに専念したい。和歌山を代表する選手になりたい」と目を輝かせている。


田中さんは平成2年8月9日生まれ。身長169センチ。左投左打。小倉小学校、高積中学校、県立和歌山商業高校出身。中学時代は姉の影響で吹奏楽部に所属していたが、高校はやりたかったソフトボール部に入った。強肩を買われ2年にエースに抜擢された。卒業後は伊丹空港に勤務。社内にはソフトボール部がなく、ずっともやもやとしていたところ昨年10月末、偶然インターネットで女子プロ野球のトライアウト案内を見つけ、運命とばかり申し込んだ。「ソフトか野球のどちらかをやりたかった。締め切り直前だったので焦りました」と振り返った。

トライアウトは関西と関東で実施され、129人が参加。五十メートル走や遠投などの1次と、実戦テストの2次で振るいにかけられ、先月2チームによるドラフト会議で30人を選出。合格した田中さんは夢を追いかけ、伊丹空港を退職した。1月中は和歌山市内で自主練習。田中さんは「プロとしての自覚を持ち、地元のみんなに応援してもらえるように頑張りたい」と夢を語った。

5日には、元県立和歌山商業高校ソフトボール部コーチの坂本陽臣さんと一緒に母校の同校を訪ねた。

恩師の田井伸幸校長が温かく迎え、これまでの思い出に花を咲かせた。

昨年、プロ野球の関西独立リーグで話題をさらったナックル姫こと吉田えり選手について「刺激になった部分もある。今は自分のできることをしっかりとやっていきたい」ときっぱり。愛称については「朋子や朋ちゃん、いろいろな呼ばれ方をしますね」と笑顔で話した。

田井校長は「新年早々本当に明るいニュース。女子プロ野球はいろいろと経験が積めるはず。若さを生かしてがむしゃらに頑張ってほしい。どんな芽が出るか、今から楽しみですね」とエールを送った。坂本さんは「真面目な性格と抜きん出た強肩で高校時代から注目の選手だった。1月一杯は一緒に練習に付き合ってやりたい」とうれしそうに愛弟子の活躍を祈った。

女子プロ野球は、京都と兵庫スイングスマイリーズの2チームで構成。試合は4月末から10月末まで公式戦年間30~40試合を行う。前後期制。年俸200万。セカンドキャリア支援として資格取得制度なども導入する。京都はわかさスタジアム京都がメーン球場。兵庫はスカイマークスタジアムなどをメーンとする。





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