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勇壮な 「孫市太鼓」 を披露する子どもたち |
雑賀衆ゆかりの和歌山市関戸の矢宮神社(矢田部弘洲宮司)で3日、 同神社発祥の雑賀踊りを復活させようと地元の雑賀小学校の児童らでつくる「矢宮おはやしクラブ」のメンバーが、 勇壮な 「孫市太鼓」 などを元気いっぱい披露した。
ひな祭りの3日は、 雑賀衆と織田信長軍との雑賀合戦の日 (1577年) にもあたり、 信長軍の侵攻を阻止した雑賀衆の長、 雑賀孫一が勝利を祝い同神社で雑賀踊りを踊ったと言われている。
同神社の雑賀踊りは現在絶えてしまったが、 かつて同盟関係にあった湯川衆の雑賀踊りを伝える印南町の保存会との交流が昨年実現。 また和歌山市内の有志から太鼓が寄贈されるなど、 同神社でも復活への気運が盛り上がっている。
この日は、 神殿に地元住民や雑賀鉄砲衆のメンバーらも顔をそろえ、 おごそかに神事。 子どもたちが太鼓や鉦 (かね)、 笛で勇ましい 「孫市太鼓」 を披露し、 ひな祭りの歌を参加者全員で歌った。
矢田部宮司は 「こちらの雑賀踊りは絶えてしまっているが、 印南では芸態は異なるが伝承されている。 まずは地域の子どもたちから伝統芸能に親しんでもらい、 来年あるいは再来年の雑賀踊りの復活につなげたい」 と話している。
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