2010年03月23日

00.社会

緑風舎でピアノ開き

緑風舎音楽ホール

スタインウェイのお披露目演奏する杉谷さん

和歌山市野崎の緑風舎音楽ホールで22日、 同市出身の世界的ピアニスト杉谷昭子さんを迎えてのピアノ開きコンサートが開かれた。 和歌山の音楽文化の発信地にと、 同ホール主宰の岡畑精記さん (67) がスタインウェイのグランドピアノ (ハンブルク製フルコンサート仕様) を購入。 仁坂吉伸知事や西博義衆院議員、 音楽関係者など60人が、 神々の楽器と称されるピアノの繊細な響きと、 小ホールならではの演奏家の息づかい、 生の感動を味わった。

この日杉谷さんは、 「ショパンの時代はこれくらいの広さの部屋で演奏されていました。 緑風舎は当時のパリのサロンのようです」 と話し、 バッハの 「前奏曲ハ長調」 やベートーベンの 「エリーゼのために」、 ショパンの 「革命のエチュード」 などなじみ深い8曲を演奏した。

このピアノは、 今後同ホールを和歌山の活動拠点とする杉谷さんが、 「自分の心を込められ、 聴く人の心に響く最高のものを」 と選んだ。 4月から全国各地で開くライフワーク 「ドイツ音楽10年の旅路」 の和歌山会場 (4月17日) として、 また生徒レッスンの場にも使用される。

同ホールは広く開放されており、 岡畑さんは 「音楽の志の高い方にはどなたにも、 子どもさんにも使っていただきたい。 その中から第2、 第3の杉谷さんが育ち、 和歌山の文化が育っていけば、 こんなにうれしいことはありません」 とにこやかに話した。





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