2010年03月31日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

塩津みなと広場が完成、竣工式で100人が祝う

塩津みなと広場竣工式

海南市下津町塩津地区に新しく 「塩津みなと広場」 と漁港内道路が完成し、 31日、 同広場で竣工式が行われた。 工事関係者や地元住民ら約100人が参加し、 神出政巳市長ら8人で記念碑を除幕。 地元保存会と小学生による県指定無形民俗文化財 「塩津のいな踊り」 や、 もち投げも行われ、 地元を挙げて施設の完成を祝った。

同地区は海に面した港町で、 連休になると釣り客などによる路上駐車やトイレのトラブルが多発。 同広場はそれらの問題を解消するのが目的で、 バリアフリートイレ1棟や90台分の駐車場などを備えた。 元は平成18年度に埋め立てた土地で、 事業面積は2930平方メートル。事業費約2500万円。漁港内道路は延長533・3メートル、 幅7メートル。これまで車の対向が困難な狭い道路しかなかったため、 緊急時の迂回(うかい)路に設置した。事業費は5844万6000円。

式典で神出市長は 「釣り人など来訪者や地域の方々の日常生活の利便性の向上、 さらには地域経済活動の活性化に大きく寄与できるものと確信しています」 とあいさつ。 脇所武夫塩津区長は 「連休になるとマナーの悪いレジャー客に苦労させられ、 この日が来るのを待ちこがれていました。 多くの関係各位に心より感謝し、 いかに活用、 管理していくか一生懸命、 汗と知恵を出していきたい」 と謝辞を述べた。

式典に続いて 「いな踊り」 が披露され、 地元保存会の唄や金物に合わせて、 塩津小学校の児童23人が法被にはちまき姿でかわいい踊りを見せた。 また広場では、 同地区について調査してきた大阪芸大大学院の学生らによる模型や写真の展示もあり、 来場者の関心を集めていた。

いな踊りを踊った谷山瑞生さん (12) は 「これまでこんなに広い遊び場がなかったからうれしい。 追いかけっことかしたいです」 と話していた。





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