2010年05月19日

00.社会

ヨコミネ式教育法の横峯さんが独自の教育論語る

「ヨコミネ式教育法」

独自の教育論を語る横峯さん

子どもに自立した力をつけさせる独自の子育て論 「ヨコミネ式教育法」 で注目を浴びている横峯吉文さん (58) を招き、 「すべての子どもが天才である。」 と題した講演会が18日、 和歌山市の県民文化会館であった。 横峯さんは 「手をかけ、 過保護にし過ぎると子どもは育たない。 その子にとって見合った問題を与えて見守ることが大事」 と教育関係者や親たちに熱いメッセージを送った。

和歌山青年会議所 (JC、西廣真治理事長)例会の一環で、約350人が参加した。

横峯さんは女子プロゴルファーの横峯さくら選手の伯父。 鹿児島県志布志市に社会福祉法人純真福祉会 「通山保育園」 を設立し、 卒園までに園児全員が逆立ちで歩いたり、 5歳児で漢字の読み書きができるなど、 「ヨコミネ式」 とよばれるユニークな子育て法は、 テレビ番組でも取り上げられるなどし大きな反響を呼んでいる。

横峯さんは 「親」 という漢字の成り立ちを説明しながら、 「失敗からしか学べない時期がある。 いちいち口出しせず、 手を掛けず、 問題やトラブルを与えて見守れ」 と話し、 学習能力の高い子どもを大人が駄目にしているとした。

子育てについては、 現場から学ぶこと、 目先だけでなく20年先を考えて育てること、 人生経験からの知恵、 先人の知恵から学んで育てることが大切だと話し、 「10歳まではすべてのことを可能にできる」 とし、 その子にとってできることを与えれば、 どんどん成長すると話した。

また 「子どもがどうやって大人になっていくかを知らない者が教育している」 と指摘。 子どもには 「心の力」、 「学ぶ力」、 「体の力」 のほか、 「よみ・書き・そろばん」 の基礎学力が重要だと述べ、 本を好きにさせる工夫や新聞記事の書写、 短時間の正確な作業で集中力を高めるそろばん力などを紹介した。

講演を聴いたみちる保育園の副園長、 池永善弘さん(55)は 「本からの理論や知識で実践している部分も多い。 子どもの力を信じて、 これまでと違う角度から導いていきたいと感じた」 と話していた。





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