2010年07月12日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

車いすダンサーの中瀬さんが熱演

下津町在住の 「車いすダンサー」、 中瀬朱さん

車いすダンスを披露する中瀬さん右

海南市次ヶ谷の市立南野上小学校 (藤田直子校長、 生徒28人) でこのほど、 下津町在住の 「車いすダンサー」、 中瀬朱さん (29) を講師に迎えた教育講演会が開かれた。 中瀬さんは車いすダンスを通して得た楽しさや生きる勇気を語り、 パートナーの岡田正雄さん (35) と迫力のダンスを披露。 「今を大切に生きて何事もあきらめないで」 と子どもたちに伝えた。

中瀬さんは二分脊椎症という病気で足に先天的な障害があることを説明し、 子どものころ学校でいじめられたつらい記憶を涙をこらえながら振り返った。 中学校時代に藤田校長と出会ってからは、いろいろな場所に連れて行ってもらい青春時代を満喫したという。 親や藤田校長など周りの人たちから元気をもらい、 障害を乗り越えられた。

社会人になってからは、 健常者とペアで踊る社交ダンス 「車いすダンス」 と出合い、 風を切る感覚と美しいドレスに魅了された。 世界大会で6位に入賞するほどの実力をつけ、 車いすダンスが生きがいとなったといい、「自分じゃないかと思うくらい内面から変われた。 光が見えてきた。 自分にとってすごく大きなものになった」と生き生きとした表情で話した。

車いすダンス実演では、 中瀬さんと岡田さんがワルツとタンゴのメドレーに合わせて熱演。 会場の大きな拍手を誘った。 中瀬さんと岡田さんは子どもたちへ 「何事も失敗を恐れずチャレンジしてほしい」 と伝えた。

6年生の伊東萌さん (11)と5年生の森澤理帆さん(10)は「初めて車いすダンスを見た。 とってもきれいで迫力があった」 と感動した様子だった。





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