2010年07月13日

00.社会

雄湊地区がASEAN訪日団に防災で指導

指導を受けながらコンロを作る訪日団メンバー - 雄湊地区がASEAN訪日団に防災で指導

指導を受けながらコンロを作る訪日団メンバー

政府の21世紀東アジア青少年大交流計画の一環で、日本を訪れている日・ASEANプラス太平洋嶼国間防災プログラムの訪日団は12日、和歌山市の雄湊連絡所でアルミ缶のコンロ作りをするなど、日本の地域防災への理解を深めた。

訪日団は7日から15日まで9日間の日程で来日。このうち和歌山を訪れたのはフィジーやパラオ、トンガやツバルなど13カ国の大学生や行政官、防災関係の実務者ら22人で、広川町の稲むらの火の館や県防災センター、地方気象台などを見学したという。

指導したのは雄湊地区公民館(河内英雄館長)のメンバー。同公民館は昨年の夏、地域の小学校で親子らを対象に「サバイバル防災キャンプ」を実施。地域で積極的な防災活動に取り組む事例として、高知県で行われた4県連携自主防災組織交流会で県代表として発表するなどしている。

この日開かれたワークショップでは、同公民館の防災への独自の取り組みが紹介され、アルミ缶を使った簡易コンロ作りに挑戦。はさみでアルミ缶を切り離し、ティッシュを芯にしてアルミホイルに差し込んだものを内側に付けて完成させた。

メンバーらは興味深げにコンロの仕組みや形状について積極的に質問。コンロに着火し、40分ほどで炊き上がったご飯に驚きの様子で皆感心しながら味わっていた。

パプア・ニューギニアの大学生、パトリシア・ロガさん(24)は「自分たちの国にあるものと素材は違っても、何かあったとき今日のアイデアを使えるようにしたい。自国では人材育成など途上にあるが、日本の防災を手本にできれば」と話していた。





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