2010年08月10日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

地域にちなんだかるた、大野の住民らが製作

 「おおのふるさとカルタの会」

大野のカルタに夢中になる子どもたち

海南市大野の 「おおのふるさとカルタの会」 (中西静子代表) は地域にちなんだカルタを4年間かけて完成させ、 7日、 大野公民館に大野小学校の児童を招いてカルタ大会を開いた。 子どもたちは 「ハイ」 と元気な声で札を取った。 合計25セットを製作しており、 今後は小学校などへ寄付して古里学習などに幅広く活用してもらう。

数年前、 公民館で古里を探訪する行事があり、 それに参加した中西代表 (75) が大野地域の文化や歴史の深さに感動し、 「大野の文化歴史を知る会」 を立ち上げた。 文献を調べたり、 多くの場所を訪れたり、 いろんな歴史を学んできた。 そこでさらに大野の子どもたちに文化、 歴史を知ってもらおうと、 平成18年6月に 「カルタの会」 を結成。 絵札は子どもたちも絵を描いて手伝い、 丸4年かけて完成させた。

札は絵札と読み札が1セットになって約90枚ある。 「や」 の読み札では 「山田川 今もいるかな 白ウナギ」 と読まれ、 大野の西南を流れる山田川に昔、 白いウナギがいたことを表した。 「た」 は 「たくましく 育ってほしい 大野の子」 と会員の気持ちも歌に乗せた。

カルタ大会は、 5、 6人の班に分かれて行った。 子どもたちはじっと札を見つめ、 札が読まれると、 すばやく目当ての札を狙って 「ハイ!」 と元気な声を上げた。 後半、 札1枚になると、 間違った読み札もフェイントで読まれた。 お手つきしないように真剣な様子で挑むなど、 時間を忘れて夢中になっていた。 計2回行われ、 何枚も札を取った子もいた。

18枚の札を取った4年生の筈谷友香ちゃん (9) は 「札が取れると楽しかった」 と笑顔。 中西代表は 「札に読まれた地域に行った時、 カルタで学んだことを思い出してほしい。 大人になっても古里のことを思い出してほしい」 と話している。





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