2010年08月27日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

黒江防災コミセンが完成

黒江防災コミュニティセンター

災害避難場所として利用できる黒江防災コミュニティセンター

海南市が黒江地区の防災拠点として建設していた 「黒江防災コミュニティセンター」 (同市船尾) が完成し、 26日に同施設で竣工式が行われた。 東南海・南海地震に備えた避難施設で平常時は地域のコミュニティ施設として利用される。 耐震は震度7まで対応。 非常時に備えて備蓄倉庫、 炊き出し室、 自家発電装置などを設置している。 9月1日から供用開始する。

式には市議会議員や漆器関係者など約120人が出席。 冒頭で神出政巳市長が 「避難救護活動、 市民コミュニティの拠点として地域活性に存分に役立ててほしい」 と式辞し、 各業者へ感謝状が贈呈された。出席者はその後、施設内を見学した。

黒江地区は、 比較的海岸線に近く土地が低い。 同施設は地震に伴う津波、 集中豪雨による浸水などの被害対策として、 コミュニティの拠点として計画され、21年に着工した。場所は船尾にある紀州漆器伝統産業会館うるわし館の南側で、 市内では下津町丸田の下津防災コミュニティセンターに次ぎ2カ所目となる。

施設は鉄筋コンクリート造り3階建て。延床面積は1004・85平方メートル。1階は研修室、防災グッズ室、図書コーナー、ホール、倉庫、管理室など。2、3階に炊き出し室と備蓄倉庫を設置する。 備蓄倉庫の広さは約40平方メートルで、 水や毛布、非常時糞尿処理セット、アルミ温熱シートなどが備えられている。また、 自家発電装置(ディーゼル発電機)、電話不通時に備えて無線機なども常備する。 津波避難時には3階と屋上を使い、 450人から500人の市民を収容できる。 耐震対策として地下35メートルの岩盤まで杭打ちをした。 センター長は、 教育委員会生涯学習課の田幡好章課長が兼務する。

総事業費は2億4588万7000円。設計は(株)岡本設計(和歌山市土佐町、岡本政仁代表取締役)、本体施工は(株)保田組(有田市辻堂、北畑忍代表取締役)、電気設備工事は小林電建(株)海南営業所 (海南市船尾、小林次郎海南営業所長)、機械設備工事は海南設備工事(株)(海南市船尾、横出美保代表取締役)。





この記事と関連がありそうな過去の記事

powered by weblio


05.紀の川・岩出・海南・紀美野 - 同カテゴリの記事






カテゴリー
社会
事件・事故
政治・経済
スポーツ
文化・くらし
紀の川・岩出・海南・紀美野

これまでの特集
月別アーカイブ
株式会社 和歌山新報社
cypress.gif