2010年08月30日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

紀美野を活性化したい、地域協力隊の山下さん

地域おこし協力隊

紀美野町でまちづくりや定住の支援活動に励む山下さん

人口減少や高齢化が進む地域に外からの人材を積極的に誘致し、 定住を図る 「地域おこし協力隊」 事業。 総務省が昨年からスタートさせた取り組みだ。 紀美野町では7月1日から、 兵庫県出身の和歌山大学卒業生、 山下晋彦さん (26) が同事業の隊員として、 まちづくりや定住支援の活動に励んでいる。 県内ではかつらぎ町や高野町でも実施。 地域活性の一つの取り組みとして注目を集めている。

山下さんが協力隊員に応募したのは 「地域の過疎を何とかしたい」 という思いから。 町役場美里支所の職員と協力しながら、 町の行事に参加したり、 各施設を訪問したりしている。 同町長谷宮の集落センターで行われた和歌山大学生のフィールドワークにも参加し、 地元のお年寄りから村の歴史や文化を教わったりした。 町の印象については 「温かい人ばかり。 自分から話し掛けていき、 早く地域の人に顔を覚えてもらいたい」 と笑顔で話す。

大学時代、 山下さんは同町に点在する空き家とIターン者と結びつけ、 定住促進につなげられないかと研究してきた。 空き家は2年前の時点で約750軒あったという。 空き家を実際に住めるようにするための手入れなど、 人的エネルギーも含めて、 山下さんは 『何軒に1軒空き家がある』 とフィードバックすることで町民にも危機感も持ってもらえる」 と考えている。 Iターン者については 「農業や店などがしたいとこだわって町に来る人が多い。 若い世代が仕事する場所が少ないので、 人気が出るような具体策を考えていきたい」 と話す。 山下さんの一つの夢は格好いい古民家に住むこと。 「手入れとか大変と思うが、 いつか住んでみたい。 そして大好きな紀美野町をもっと活性化していきたい」 と話している。





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